心から笑えないようになってしまった。どうしたら良いですか?
心から笑えない、そんな状態にいつのまにかなってしまった。わき目も振らず頑張りすぎてしまったのではありませんか。日本人はただでさえ働きすぎといわれています。心を崩す前にしっかりと休息をとることは大切です。
こんにちは、心理カウンセラーの深海です。
MakeYouSmileマガジン!に投稿させていただきます。
あなたは、心から笑った! という実感を持って生活していますか?
それとも、なんとなく笑えない日々が続いているでしょうか。今回は、30代の女性の方から、このようなご相談をいただいております。
「最近何をしても、何かをしてもらっても、楽しめなかったり、笑えないことが多いです。
周囲に気を遣わせているのではないかと思うと、余計に辛くなってしまいます。心から笑えなく、どうしたら良いかわかりません」
ということで、何をしても楽しくない! まあまあ、うつ傾向もある、という感じに見受けられます。
うつの特徴のひとつが、「何をしても楽しくない」「感情の起伏が少なく、沈んだままになってしまう」ということですので、
何をしてもらっても、自分でやっても、楽しくない……というのはうつの傾向なわけです。
傾向といっても、まだ本格的にうつ状態に陥る前でしたら、回復も比較的早いのではないかと思います。
まずは大丈夫ですよ、不安になるかもしれませんが落ち着いてくださいね。
〇ストレス社会の影響
この方は、30代の女性の方なのですが、まあ年齢、性別に関わらず、最近は「とにかく頑張っている」という方が非常に多いですね。
時代の流れというものも、あると思うのです。
会社でモーレツに仕事をして、退社後に大々的に飲み会をしてストレス解消、おみやげをぶら下げて家に帰るお父さん……という図は、かなり昔のもの。
今や遅くまで仕事をして、飲み会、おみやげどころでなく、フラフラしながら家に帰るという構図が男女ともに「普通」になってきています。
男性にとってもキツイ現状ですが、女性にとっては、恋愛やら結婚どころではない、
出会いを求めるヒマもないとか、出産にもタイムリミットがあるのに……とか、男性にはない不安もあるので余計にキツイ環境だな、と思うことも多々あります。
仕事終わりに、みんなで飲んで息抜きができるときは良いのです。職場の人間関係が希薄という原因もあって、
そのようなストレス解消法はあまりメジャーではなくなってきていますよね。
本当は、いわゆる飲みニケーションのメリットというのは、お酒が飲めるとか、楽しい時間を過ごせるとかいうところではないのです。
もちろん、飲んで仲間意識ができると、翌日以降会社で「仲間とともに仕事をしている」という意識が高まり、
仕事の効率やモチベーションがアップするというメリットもありますよ。
このほかに、会社の歯車としてではなく、個人としての自分をお互いに必要としている、
いわば社会の一員として、人格を認められることによって、自分の存在を再確認し、存在意義を自覚することができる。
そんなメリットもあるのではないかな、と思っています。
ただ、もう飲み会も楽しくないよー、というときには、
〇頑張らなければいけないをお休みする
ずいぶん、息抜きをしないまま、なんとなく毎日を走り続けてきてしまっていませんか?
自覚がないのが一番怖いというか、自分自身の心のお疲れ度をちっとも認識しないまま、とにかく頑張ってしまうという方は現代では多いです。
いつのまにか、何をしても楽しくない……というような状態が訪れ、そうなって初めて、「あれ? 何かおかしいな」と感じるわけなのですね。
だから、そんなときには、しばらく頑張るのをお休みモードにしてしまうのが一番良いと思います。
もちろん、常に頑張り続けることを求められる社会だからこそ、このような現状を招いたのです。
「だから頑張り続けないと、置いて行かれてしまう」と思いますか? 私は違うと思いますよ。
そのまま頑張り続けていると、ガソリンが完全に切れてしまって、頑張り続けることができなくなってしまうと思いますよ。
どんな車も、ガス欠では走り続けることはできません。エンジン全開にふかすためには、ガソリンが大事ですが、
「笑うことができなくなってきた」というのは、「そろそろガス欠になってきたヨ!」ということを心身が訴えているわけ。
だから、一度スピードを落としてガソリンを節約し、走れなくなる前にチャージしないといけません。
誰か、親しい人と時間を過ごしても良いですが、おすすめは一人で休憩を取ることです。
もっとも、独立して一人暮らしをしている女性の場合には、離れて暮らしている親や、きょうだいと話をすることが、ガソリンチャージにつながることも多いようです。
ですから、会いに行くのも良いでしょう。
会社は、ふだん、誰かに誘われたとか、法事があるとか、何か用事がないと休まないと思います。
でも、こんなときは用事をつくって休みましょう。まあ高原とかに旅行に行っちゃうのが一番良いのですが、
そこまでいかなくても、近隣の高級ホテルでおいしい食事を取ったり、高いところから景色を見たり、夜景なんかの美しいものを見る。
それに数日使うんです。特に食べ物は、本当の意味で心身を動かすガソリンになるものですから、
美味しくて質の良いものをチャージすることが大事!
温泉もいいですね。最近は都会でも温泉、岩盤浴など、一人でもゆっくりした時間を過ごせる施設が充実していますよね。
心から笑えるなんて、そんな「心から笑った!」としょっちゅう実感している人なんて、今の世の中では多くはないと思いますよ。
もちろん人それぞれですけど、自分だけが笑えてないと劣等感を抱くことは何もないです。
それはあなたの気持ちからの「休みたいな」というサイン。やる気が出るまで、そこそこ休憩。
それが一番良いのではないかなと思いますが、いかがでしょうか?
