認知行動療法ってどんなことをやるの?

認知行動療法と聞いてどんなことを思い浮かべますか?これは決して性格を無理矢理変えるということではないんです。認知というのは考え方です。何かのきっかけでその考え方が歪になってしまったものを正常に戻していくということなんですね。それをお伝えしていきます。


こんにちは、心理カウンセラーのサラです。
MakeYouSmileマガジン!に投稿させていただきます。

「認知行動療法」はカウンセリングではよく用いられる療法です。

文字の通り、「認知」=「考え」に働きかけ、「行動」=「どう動くか」を学ぶものです。

クライアントさんの性格やパーソナリティーを変えるのではなく、考え方を変えることで生きやすくするものです。

例えば、剣道部のキャプテンである鈴木君がいるとします。

鈴木君は毎日部員をまとめようと一生懸命ですが、なかなか思うようにまとまりません。

そんな時に、顧問のコーチに「もう少しリーダーらしく皆をまとめろ!鈴木自身がたるんでいるから皆がついてこないんだ!しっかりしろ!」と言われました。

あなたが鈴木君なら

①「俺ばっかりいって。自分だって一生懸命やっているのに。きっと先生は俺のことが嫌いなんだ」

②「先生は自分が嫌いなのではなく、キャプテンとしてしっかりするために発破をかけてくれるんだ」

どちらの考えに近いですか?

多くの人は①なのではないでしょうか?

ですが、①の考え方だと、次の進展がないですよね。

先生の悪口を言って終わり。今の状況は変わらないのではないでしょうか?

これを②の考えに少しでも近づけ、次のステップに踏み出そうとするのが認知行動療法です。

どのように近づけていくのか、そのステップの一例を説明してみましょう。

Q1. 先生はあなたにだけ怒っていますか?
A1. きちんと練習していない人には皆、注意をしています。

Q2. 先生はあなたにだけ強く注意をしますか?
A2 私にだけというわけではないですが、私には特に口うるさく注意をします。

Q3. 先生はあなたをほめたことはありますか?
A3.剣道部のキャプテンとしてよく頑張っている。これからもよろしく頼むと言われたことはあります。

Q4. それでは先生はなぜ「たるんでいる」といったのだと思いますか?
A4. 周りの皆もおしゃべりに夢中だったし、自分もキャプテンなのに一緒になってしゃべっていたからです。

Q5.それは正しいことですか?
A5・正しくありません。

Q6. 先生はなぜあなたに「しっかりしろ」と言ったのだと思いますか?
A6. キャプテンとして不甲斐なかったからです。

このやり取りを読んで気づくことがあると思います。

最初、鈴木君は「自分が叱られた」事実だけしか見えていません。

ですが、私と話すうちに正しい状況を把握して来ます。

自分がキャプテンなのにみんなと同じようにしゃべっていたことが事実として明らかになっていますよね。

その一方で、先生は以前からキャプテンである鈴木君に大いに期待をしています。

その中での先生の言葉には「叱咤激励」の意味があることが理解できると思います。

ここまでステップを踏むと、鈴木君の当初の考え方は誤りであり、②の考え方に近づいていくのがわかると思います。

②の考えに近づいた時に、鈴木君は何をすればよいでしょうか?

やはり、キャプテンの役割を果たすことが重要になるのではないでしょうか?

このように、認知そのものに働きかけ、それでは何をしたらよいのか、するべき行動を考えるのが「認知行動療法」になります。

私達は①のような思いに囚われた時、悪い方に悪い方に考えがちです。

これを自動思考と言います。

「先生はどうせ俺のことが嫌いなんだ。憎くて言っているんだ。俺なんていなくてもよいと思っているはず!剣道なんて辞めちゃえ!」

そんなふうに思ってしまいがちです。

このマイナス思考に待ったをかけるのが重要になってきます。

頭の中でネガティブになりがちな考えを現実と照らし合わせ、正しい考え方にまで持ってくる。

その上で、今おかれている現状を把握し、自分が何をすべきなのか明らかにする。これが「認知行動療法」なのです。

現在、カウンセリングを行う上で、最も多く用いられている療法です。一つ注意をして欲しいのが、問題となっているのはあなたの性格やパーソナリティーではなく、考え方であるという点です。

あなた自身は少しも悪くはありません。

「認知行動療法」はあなたそのものを否定しているのではないのです。

あなたの考え方を変えることでストレスが軽減され、気持ち的にも開放されることを目指した療法なのです。

療法とは言いますが、毎日の暮らしの中でカウンセリングに行かなくても自分自身で行うことも可能です。

「あなた自身を変えなさい」ということは、なかなか難しいことだと思います。

ですが、「考え方を変える」ということはそれほど難しいことではないでしょう。

毎日の暮らしの中で、「悪い方向にしか考えられない」と感じたら一度立ち止まって見て下さい。

ネガティブな方向に進んでいる自動思考にストップをかけるのです。

そして、今自分が置かれている状況を冷静に分析し、何をストレスに感じているのかをはっきりさせましょう。

そのストレスを少しでも軽くするためには、どのように考えたらよいのかを柔軟に考えてみます。

そしてその考えを元に、何ができるのか、どのように行動すればよいのかを考えて試してみる!

これができれば、ストレスフリーな生活ができると思いますよ!

認知行動療法についての話はいかがでしたか。自分の心と上手に付き合うヒントをもっと知りたい方はこちら

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