私は潔癖症です。この症状は認知行動療法で治りますか?

潔癖症という症状はとにかく生き辛いんです。公共の施設とか汚いと感じてしまい、触れなかったりします。これは認知が歪んでしまっている状態ともいえるんです。そこで有効な方法が認知行動療法なんですね。実例を交えてお伝えします。


こんにちは、心理カウンセラーのサラです。
MakeYouSmileマガジン!に投稿させていただきます。

知らない人が触ったものは触れないとなると、公共の施設のものは触ることができませんよね。

バスや電車などに乗ることも苦痛ではないでしょうか?とても生きにくいと思います。

何度も手を洗ってしまったり、自分の周囲がすべて汚いような気がしていたりするのではないでしょうか?

このような潔癖症は、実は行動療法で治すことができるのです。

まず、潔癖症とは何であるのかを見てみましょう。

〇認知の歪み

潔癖症は単なるきれい好きだとは違います。

散らかっていると何だか落ち着かない、リモコンが横になっている時にかかるぐらいの程度なら、正常の範囲だと私は思います。

きれいに片付いている状態が好き。それだけではないでしょうか?

潔癖症は、病的に襲われることを言います。

自宅以外のトイレで用を足すことができない、温泉やプールに入ることができない、お金を直に触ることができないなどが症状として表れます。

不潔なことに恐怖感を覚える状態なのですね。

この感覚は認知の歪みだとも言えると思います。

「自分が汚いと感じるものは、実は他の人にとってはそんなに汚いものではない」、
「自分が不潔だと思っているものと他人が不潔だと思っているものに大きな隔たりがあることを知る」

これが潔癖症を治す第一歩なんですね。それには認知行動療法が非常に効果的です。

私のクライアントさんにも潔癖症で苦しんでいた丸茂さん(仮名)がいました。

丸茂さんは21歳の女性の方です。

もともと神経質なところはあったようなのですが、短大を卒業して就職をしてから様々なものが汚くなってきたと訴えています。

お金を直接触ることにものすごく恐怖感を覚えて、お金自体をそのたびに洗ったり、レストランや職場のトイレを使うことができず膀胱炎になってしまったりすることもあるようです。

日常生活をまともに過ごすことができず、両手は消毒のし過ぎでひどくあれていました。

丸茂さんにはまず、「自分が汚いと思っているものは、他人から見たらそれほど汚いものではない」ことに気付いてもらいました。

その一例として、丸茂さんが汚いと思っているお金を例に取りましょう。

確かに、流通しているお金は多くの人が触っており、きれいであるとは言えません。

ですが、お金を洗っている人はわずかですよね。

だからと言って、丸茂さんに「あなたが思っているほど汚くない」と言ったところで、説得することはできないでしょう。

そこで妥協点を探すのです。「汚いと思っているのならば、手を洗えばよいのではないか?」と提案をしました。

ですが、お金を触るたびに洗ってしまうと1日に何度も洗ってしまうことになります。

(丸茂さんは、接客のお仕事をしていましたので、一日に何度もお金を触っていました。当時は手袋をしたまま接客をしていたようです。)

丸茂さんの場合は強迫神経症の傾向もありましたので、手の皮がむけるまで洗ってしまう可能性もあります。

今までのように手袋をして・・という方法もありはするのですが、それでは現状を打破することはできません。

ですから、職場にいる時には休憩の前にだけ洗ってもらうようにお願いしました。

最初は、汚くて仕方ないと思うことが多かったと言っていましたが、徐々に洗わない状態に慣れてきたと言います。

洗わない状態に慣れてくると、意外に平気な自分に気づいてくると思います。

これが「暴露法(エクスポージャー)」です。

汚くていやだと思っていても手を洗わない→洗わなくても体に異変が起きないことを知る、そんなに汚くないことを知る→少しずつ慣れてくる

このステップを踏むことで潔癖症は少しずつ改善していきます。

お金を洗わなくてすむようになった丸茂さんには、公共のトイレに行く練習をしてもらいました。

膀胱炎にもなったことがあるので、これはぜひ治すべき問題でしょう。

座ることに抵抗があるということだったので、最初は除菌ペーパーを持ち歩いてもらいました。

除菌ペーパーで消毒をすることで、そこには菌が少なくなっていることを知ってもらったのですね。

除菌ペーパーで消毒をする→きれいになったはず→座ってみる→汚れが足や服につくことはない→意外に大丈夫

このステップを踏んでもらったのですね。

最初に抵抗があったトイレも丸茂さんは少しずつ使えるようになりました。

ここまでくると、潔癖症はほぼ治ってきました。

自分が汚いと思っていたものはさほど汚くはない、多少汚れていたにしても日常生活に困ることはないことを丸茂さん自身が少しずつ学んでいったのですね。

このように認知行動療法は潔癖症に非常に効果的です。

自分の価値観が一般的な価値観からずれていることに気付くことから潔癖症の治療は始まると言えます。

性格は急に変わるものではありません。

神経質な性格をいますぐに変えなさいと言われてもそれは無理な話です。

ですが、考え方を変えることはできるでしょう。

認知行動療法は考え方に働きかけ、どのように振る舞えばいいかを考える療法なのです。

振る舞い方を学べば、潔癖症に苦しむことは少なくなってくると思いますよ。

潔癖症は認知行動療法で解決できたという話はいかがでしたか。心の問題を乗り越えるヒントをもっと知りたい方はこちら

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