子どもが新型うつ病と診断された。普通のうつ病との違いって何?

新型うつ病と子供が診断された。だけどそんなに酷い様子に見えないなんて相談がありました。新型うつ病というのは、パッと見ただけではなかなか分かりづらいものなんです。従来のうつ病との違いをお伝えしていきます


こんにちは、心理カウンセラーの深海です。
MakeYouSmileマガジン!に投稿させていただきます。

「新型うつ病」……その言葉をご存知でしょうか。

急に何も知らない状態から、「新型うつですね」なんて診断された日には、それって一体何? と混乱してしまうでしょう。

実は新型うつは、症状もそれほど重篤には見えないことが多いですので、家族の方に「新型うつ」と診断が出た場合などは、「一体何のことを言ってるの?」と疑問に思うこともあるかと思います。

今回は、新型うつ病についての解説をしていきたいと思うのですが、やはり50代男性の方から、このようなご相談をいただいております。

「子どもが、新型うつと診断されてしまいました。そんなにひどい状態には見えないのですが……。普通のうつ病と、新型うつとの違いって何なんでしょうか?」

とのことで、もう「そんなにひどい状態に見えない」というところに、この新型うつ病の特徴がなんとなく垣間見えている感じがしますね。

この方の場合、お伺いしてみると、お子さんは20代のお嬢さんでした。

新型うつ、若いお嬢さんに多いんです。

女性に圧倒的に多いと言われていますが、男性でもなります。

また従来型のうつ病(定型うつ、などとも呼ばれます)は、年配の男性に多くつぎに年配女性に多いなどと言われますが、新型うつの場合は、年配の方よりも、若い方に圧倒的に多いのが特徴です。

この年代の差が出る原因は、世代間の成長過程の、時代背景の差ではないかと言われている部分もあります。

たしかに、何ごとも我慢辛抱、努力、昇進、そしてバブル……などという時代に育てられた人と、不景気不景気で自分の努力だけでは何がどうにもならない、という時代に育てられた人とでは、考え方が違うこともうなずけます。

もっとも、正確にそれが原因かどうかは、断定はできませんけれどもね。

〇大きな違いとは

新型うつの、何よりも顕著な特徴は、「好きなことにだけやる気が出て、嫌いなこととなると一気にやる気がなくなってしまう」というところです。

それも、やる気がないけど、まあやらなくちゃいけないんだから、やるか……というレベルではなくて、鉛のように体が重たくなってしまって、動くことさえもできない状態になります。

定型うつの場合には、「何をやる気も起こらない」のですが、新型うつは、一部、好きなことにだけはやる気がおこる。

これがまず最大の違いと言うことができるでしょう。

今回の、ご相談の方もおっしゃっておられるように、新型うつは、こんな状態ですから、「そんなにひどい状態に見えない」ことがほとんど。

一応、本人は「嫌いなことでも、やらなくちゃいけない」ということは考えているので、それで体が動かないとなると、なかなかつらいものがあります。

好きなことはできるので、他人からは「仮病」という目で見られることも、よくあります。

親御さんでさえも、そのように見ることが非常に多いので、これまたなんかつらい……という状況になってしまうわけですね。

結果的に、新型うつの患者がどうなるかというと、会社や学校に対しては、それらによって自己実現を求めているのだけれど、それが理想的にいかないので、「会社や学校が悪い」という理屈を持ち出す。

こんなところも、定型うつとは違うもので、定型うつの場合は、「自分が悪い」「自分が何もかも悪い」「こんなダメな自分は死んだほうがいい」という方向に意識がいきがちです。

〇辛さを分かってあげてほしい

新型うつでも、自殺をほのめかすことがありますが、それは、理解者がいないことを苦にしている状態。

実際にどうなのかというと、本当に死んでしまいたいということではなくて、「死にたいほどつらい」ということの申告がほとんどです。

誰か気にかけて、つらさをわかって! という、心の叫びですから、もし新型うつのケースで、「死にたい」と言い出すようなことがあれば、彼女、あるいは彼のつらさに対してはある程度の共感を示し、話を聞いて、理解できるよう努めてあげることが効果的なのです。

新型うつ、定型うつには、対処法も全くといって良いほど違いがあります。

定型うつに「頑張れ」と言ってはいけない! ということは、皆さん既にご存じかもしれません。

余計にプレッシャーを与えることになってしまい、事態を悪化させることがほとんどだからです。

しかし、新型うつの場合は、適度に刺激を与え、プレッシャーや期待をしてみせることも大事です。

新型うつでは、「自分は期待されてない。愛されてない」という思い込みが、非常に大きな原因になることがありますので、愛されている、期待されている、ということがわかると、いくらかやる気が出るようになったりもするでしょう。

また、定型うつでは、病院処方の薬で脳をある程度コントロールし、状態を改善するという選択肢がありますが、新型うつには、実は「薬を飲んでもあまり効かない……」というようなことが言われています。

誰が飲んでも効果が無い、というほどのことではないのですが、定型うつに対して有効性に欠けるのは確かなようです。

それはつまり、新型うつが、より「心に寄り添う」ことで解決できる可能性のある、心の問題であることを指し示しているのです。

心の問題を少しでも軽くしていくためには、やはり心の学びが有効です。

自分で自分のことをダメだと思ってしまったりする方にほど学んでほしいんですね。

問題が起きたということは何かしらの原因があってこそ。その原因と向き合い解決していく手段として心の学びをしていただけるといいなと思います。

新型うつ病についての話はいかがでしたか。心の問題を乗り越えていくヒントをもっと知りたい方はこちら

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