適応障害はどのように治療するの?

適応障害にも有効な治療があります。適応障害は珍しい心の問題ではありませんし、治らないものでもないからです。そして自分が悪いからこうなったということでは決してないんですね。今回はこの治療法についてお伝えしていきます。


こんにちは。心理カウンセラーのサラです。
MakeYouSmileマガジン!に投稿させていただきます。

適応障害は再発しやすい心の問題だと言われていますが、決して治らないものではありませんし、珍しい心の問題でもありません。

風邪を引いたことのない人はいませんよね?適応障害はそのぐらい誰でもかかる可能性のあるものなのです。

クライアントさんは非常にまじめな方が多く、このようになってしまったのは「自分が不甲斐ないからだ」、「自分が頑張っていないからだ」と自分を責め、結果的には症状を悪化させてしまうことが少なくはありません。

治療の第一歩としては、適応障害になったのはクライアントさんのせいではないということを理解してもらう必要があります。

頑張りが足りないから苦しいのではなく、頑張りすぎるから苦しいのだということをクライアントさん自身に理解してもらうことから適応障害のカウンセリングははじまります。

その一方で、現状を正しく把握してもらう必要があります。

なぜ、クライアントさんが苦しいのか、その原因はなんであるのかをまず突き止めなければいけません。

この原因の追究の過程で、時として「親が悪い」、「環境が悪い」と周囲の皆さんを責めて攻撃的になってしまうことがあります。

その段階は、クライアントさんの周囲の皆さんは非常に辛い状況ではあります。

が、私達カウンセラーはクライアントさんの気持ちを受け入れながらも、適応障害は誰が悪いということでかかるものではないと言うことをカウンセリングを通しながら、粘り強く伝えていくので、決してクライアントさんを責めないで下さい。

クライアントさんも現状を向き合う非常に辛い時期でもあるのです。

葛藤の中で自己を見つめ直そうとしている状況で周囲の人の叱責は、治療を振り出しに戻してしまう可能性があるので注意をしましょう。

私のクライアントさんは、2つの方法でカウンセリングを進めていきます。

クライアントの浩二さんは、ある会社の営業部のサラリーマンの方です。

営業目標をなかなか達成することができず、上司の叱責と営業を上げなければいけないというプレッシャーや同僚の目に耐えることができず、適応障害を発症してしまいました。

浩二さんがどのようなカウンセリングを受けたのかを具体的に説明してみましょう。

1.認知行動療法

認知行動療法は、認知にスポットをあてていかにストレスを軽減していくかを学ぶ治療法です。

浩二さんの場合は

「会社の何がつらいのか?」
→「営業成績があげられないこと」

「営業成績があげられないことで何がつらいのか」
→「上司に叱責をされ、皆が冷たい目で自分を見ることがつらい」

「疎外感が辛いのですね。上司はどんな気持ちで叱責そしているのでしょうか?」
→「・・お前なんていらない」

「そうですか・・他の営業成績があまりあがっていない方にはどういいますか?」
→「同じように言います。」

「それでは、浩二さんだけではないのですね。その時の他の同僚の人たちの反応はいかがですか?」
→「同じような感じです。」

「そうですか・・浩二さんだけではないのですね」

というやり取りの中で、自分だけがそのような扱いを受けているわけではないことに気が付いてもらいます。

その上で、どのような考え方で会社の中でふるまえばよいのかについて考えてもらいます。

自分がストレスに対して過剰に反応していないのか、もし反応しているのならばどうすればよいのかいついてカウンセリングを行います。

「浩二さんへの上司の言葉がきついのは事実です。でもその言葉の裏にはどのような意味があったのかを考えてみて下さい。」
→「・・・がんばれって思っていたのかも」

「そうですね・・上司はきつかったけれども浩二さんを応援もしてくれていたのですね。それを思うと少し楽になれませんか」

というやり取りが続きました。営業成績が悪いから自分は会社にとっていらないと言う思考を自動思考と言います。

自動思考に気付くことがストレスに強い心を作ることにつながるのです。

頭に浮かんだ自動思考が本当に正しいものなのか、現状に即したものなのか、一度立ち止まって考えてもらいます。

マイナス思考ではなく、柔軟な思考をすることでストレスを和らげる練習をすることができるのです。

ただし、認知療法はクライアントさん本人を変えるのではなく、考え方を変えるものだということを私は誤解のないようにお伝えしています。

2.問題解決療法

ストレスになった問題そのものに焦点をあて、具体的にはどのような対策を行えばよいのかについて考えるものです。

認知療法よりもより実践的なカウンセリングだと言えます。

カウンセリング自体はこの2本柱になります。これ以外にも、ストレスの原因そのものを遠ざけることも有効です。

浩二さんの場合、転職や配置換えも一つの方法には違いありません。しかし、ストレスは生きていくうえで避けられないものです。

ストレスそのものを遠ざけるのかと言うことよりは、ストレスとどのように付き合っていくのかを学ぶことが重要になると思われます。

その方法を学ぶのがカウンセリングであり、適応障害を改善する有効な方法となるのです。

適応障害の治療についての話はいかがでしたか。適応障害を克服するためのヒントがつまった話をもっと聞きたい方はこちら

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