愛着障害は克服できるの?克服方はどんなのがある?

小さな頃から手がかからず、良い子に育ってきた。それはもしかしたら愛着障害の原因かもしれません…。聞き分けのいい赤ちゃんって本当にいると思いますか? 今回は愛着障害の克服法をお伝えしていきます。


こんにちは、心理カウンセラーの松です。

自分の悩みを誰にも相談できないという方から、ネットでも色んな相談を受け付けています。

今回は、最近多い愛着障害の悩みについいて相談を受けました。ちょっとご紹介しましょう。

〇手のかからない、いい子でも…

こんにちは松先生。僕は35歳になる会社員です。

実は昔から不安に思っている事があって、メールさせて貰いました。

僕は教師の父と専業主婦の母親に育てられました。

中高と私立の男子高、大学は有名私立大学を卒業しました。

私の性格ですが、子供時代はずっと父親が厳しかったので、反抗期も無く、いわゆる手がかからない良い子を演じていたと思います。

社会人になって、英検1級、同時通訳の資格も取りましたが、就職活動にはことごとく失敗し、ずっと3流の旅行代理店で働いています。

今まで彼女が出来た事もありません。いわゆる素人童貞というやつです。

性格も顔もいたって普通ですが、なぜかいつも1歩を踏み出せないのです。

そろそろ結婚しろと親にせっつかれていますし、自分でも女性と付き合いたいのですが、数回デートしても先に進みません。いつも自然消滅です。

仕事も恋愛も上手く行かず、毎日悶々とした日々を送っています。

ある日、アダルトチルドレンの映画を観て、自分もあてはまると思って調べた所、どうやら私は「愛着障害」のようです。

僕の母親は子供の頃に両親を亡くし、自分の叔母に育てられました。

そのせいか分かりませんが、母親は子育てがとても苦手だったそうです。

僕を育児書通りに育てたと言っていますが、抱っこは自立心を阻む、と書いてあったので、なるべく抱っこせずに育てたそうです。

そういえば、僕は親のスキンシップされた記憶はなく、自分も他人との接触は苦手です。

でもこのままでは一生独身で終わってしまいそうです。

愛着障害は克服できるのでしょうか。

それとも一生障害として付き合っていかなくては行けないのでしょうか。

とても悩んでいます。どうか克服方法を教えて下さい。お願いします。

                            田中徹(仮名)

田中さんは幼児期にスキンシップをされずに過ごし、35歳になって、自分のうまくいかない原因は愛着障害ではないか、と推測しています。

とても冷静に自分を判断できる、聡明な男性ですね。

学歴も資格も申し分ないのに自分に自信が持てない、顔も性格も普通なのに、とおっしゃっていますが、きっと普通よりももっと上のイケメンかもしれません。

愛着障害の方は本当に自己評価が低く、損をする事が多いのです。

田中さんの場合、愛着障害の中でも「抑制型愛着障害」の可能性があります。

抑制型愛着障害と判断される人は、「子供の頃から手がかからない子供だった」と親に言われる良い子が多いのです。

しかしこれは親の勘違いです。

生まれたての赤ちゃんが物わかりの良い訳はありません。

お腹空いた、眠い、遊びたい、ぎゃーぎゃー泣いて自分をアプローチしなければ何も分かってもらえません。

親が手がかからない、と思っているのは、「自分があまり手をかけなかった」という事に他ならないのです。

泣いて泣いて訴えているのに親がその子供に手をかけなかったら、子供はだんだん無気力になっていきます。

訴えても無駄だ、と思うと顔も無表情になり喜怒哀楽を出さなくなります。

子供の良い子とは、親の都合で感情を抑制して育った場合が多いのです。

また田中さんは抱っこをしてもらえずに育っていますが、これも愛着障害になる原因です。

心理学者ハーロウがサルに対して行った有名な実験があります。

子サルは母サルから離されると、ミルクをあげても成長することなく死んでしまう、というのです。

そのため、哺乳瓶に柔らかい布地を巻き付けて疑似母親を作って育てるとなんとか成長したといいます。

しかし無事成長は出来ても、母親のスキンシップを知らずに育ったサルは、不安が強く、仲間の遊びや社会生活が苦手な性質に悩まされていったのです。

結婚や子育てが上手く行かなかったのは言うまでもありません。

人間も、昔孤児院に収容された子供の9割は大人になる前に亡くなったという報告があります。

子育てには栄養のある食べ物の他にスキンシップも重要なエネルギーなのです。

母親でなくても、特定の人から3歳までに充分な愛情を受けて育てば、それだけで愛着障害にはなりません。

愛着障害はよく自閉症や発達障害に間違われますが、この障害は純粋に不適切な子育てによって起こる、後天的な障害です。

田中さんの場合、自分でそれに気づき、幸せな家庭を作りたいと思った時点で愛着障害の克服は始まっています。

愛する人と出会い、自分の気持ちを受け入れて貰いましょう。

他人から愛されないと自分も愛を返す事はできません。

素敵な女性と出会ったら、まず自分の心の悩みを打ち明けてみてください。

そしてあなたも彼女の悩みを聞いてあげましょう。お互いに悩みをうちあけ、お互いに相手を大切にして下さい。

お互いが安心、信頼しあえる安全基地になることです。

愛着障害は確かに治るのに時間がかかりますが、必ず完治する障害です。信じられる相手を見つけ、お互いに気持ちをさらけ出して深く理解しあう事です。

大丈夫、あとはゆっくりと時間をかけて相手と付き合っていきましょう。

相手のしたい事をしてあげる、相手を幸せにしてあげたい、そんな気持ちが芽生え始めたら、あなたの不安はいつしか自信に変わっているはずです。

愛着障害はデメリットばかりではありません。

真面目で努力家、人に空かれる人が多いのです。安心して大丈夫。

きっとうまくいくはずです。是非頑張ってくださいね。

今まで持ってきた価値観や自分はこうだという考え方はいきなりすぐに変えるのは難しいかもしれません。

そこで視野を広げるということが大事になってくるんですね。

相手を思うということは、こうしたら相手はどう思うんだろうといった疑問を持てるようになることも必要ですよね。

そういう変化を起こすためにも心の学びはあなたの力になってくれますよ。

愛着障害を克服するための方法についての話はいかがでしたか。心の学びについてもっと知りたい方はこちら

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