近所に愛着障害と思われる子供がいます。どう対応したら良いでしょうか

愛着障害を持った子供への対応法はいくつかあります。気を付ける点などを交えてお伝えしていきます。間違った対応をしてしまうと改善が難しい問題でもあります。ぜひ知っていただきたいと思います。


こんにちは、心理カウンセラーの松です。

皆さんの心の不安を整理するお手伝いをしています。

最近多くなった子供への虐待、毎日の様にニュースで耳にしますよね。

私は子供の心理相談が専門なので、事件を聞くたびに、心がズキズキと痛みます。

被害者の子供の気持ちがよく分かるからです。

親から子供への虐待はなぜ起こるのでしょうか。

多くの事件を検証した結果、虐待する親の性格や生育歴、経済状態が主な原因なのは分かっています。

しかし「育てにくい子供」が増えているのも虐待が起こる原因でもあるのです。

自閉症、発達障害、アスペルガー、親が育てにくい子供は色んな障害を抱えている場合が多いのです。

なかでも一番大人の虐待を誘発させるのが「愛着障害」の子供です。

愛着障害とはどんな障害なのでしょうか。

どんな行動を取るのか、気をつける点は何か、今回は詳しくご紹介しましょう。

〇見た目は普通なのに…?

「近所におかしな子供がいるんですけど。」

電話の向こうで、女性が困った様に話し始めました。

私は月に1度、子供の悩み相談ダイヤルを受けています。

虐待を報告してくれる件数は右肩上がり。

2013年度に対応した児童虐待の件数は7万3765件で23年連続で過去最多を更新しています。

とても児童相談所だけでは扱いきれず、ここ数年心理士学会にも要請がかかり、心理の仕事以外にも一般の電話相談にも対応するようになったのです。

その電話相談の日、最初に取った電話が千葉県在住の主婦の方でした。

とりあえず緊急性はない、という事を先に確認し、私はゆっくり話を聞く事にしました。

「どういった感じなのでしょうか。」

「近所の小学1年生の女の子なんですけど、なんだか気持ち悪くて。」

虐待とは違いますけど、と前置きして彼女は話始めました。

「知らない人に、すぐに付いて行ってしまうんです。」

「全く知らない人ですか?」

「ええ」

小学1年生といえば、まだまだ子供です。

大人を信用しているため、身の危険を感じられない年齢です。

しかし全く知らない人について行ってしまうほど、幼い年齢ではありません。

「親と買い物に行っても、目を離すと知らない大人に話しかけたり、そのまま後を追って行ったりするんです。私は何度も親がその子を探したり追いかけているのをスーパーで見かけました。」

「例えばですが、自閉症のお子さんではないでしょうか?」

「いえ、学校の検診では診断は出なかったみたいです。普通学級に通っていますしね。
話し方も普通ですし…。でもいつも無表情で。ただ何と言うか…。この間はうちの庭に勝手に花を植えてくれたりするんですよ。」

「花ですか」

「花です。雑草ですけどね。」

子供ですし、とりあえずお花を有り難うと頭を撫でようとしたとたん、凄いいきおいで手を振り払われ、逃げてしまったそうです。

あるときは庭のサンダルが無くなってしまい、もしやと思ってその女の子の家にいくと、サンダルは自分のだといって女の子が返してくれなかったそうです。

親に告げると慌てて返してくれたそうですが、自分のと他人の家の物区別がつかなくて、と親も困っているといいます。

「どうしたら良いのでしょうか。」

何だか気になるんですけどねえ、と電話の主はため息をつきました。

知的に障害はないのに誰にでもついて行く、他人とのスキンシップを嫌う、注意しても何度も繰り返す、その症状は愛着障害の特徴です。

愛着障害は、親に充分な愛情を受けられずに育ち、自分の欲求を満たして貰えなかった子供によく見られる症状です。

自分の親よりも見知らぬ他人にベタベタと甘えてみたり、年齢よりも幼い行動を取ったり、注意しても全然反省しないという行動を取るのが特徴です。

変わった子供、扱いにくい子供と思われがちで、よく自閉症に間違われますが、きちんと受け答えもでき、言動におかしな所は見られません。

そのせいで、愛着障害は気が付かれにくく、親から駄目な子、と思われがちです。「どうしてそんな事するの」「何度も教えたでしょ!」という叱責を受けて、ともすると虐待に発展してしまうケースが大変多いのです。

さらに症状が進んだ場合、抑制型愛着障害、脱抑制型愛着障害と2つに分かれ、その子の生き方に影響します。

特に大人になってから周囲との人間関係に悩み、生きづらい人間になってしまう事が多いのです。

「そうですね。ご近所にそんなお子さんがいると心配ですね。」

私は電話の相談者の方に言いました。

「まず、その子の親も心配しているようなら、児童相談所に問い合わせて相談されるといいよ、と伝えてあげるといいかもしれませんね。」

障害、という言葉をうかつに使わない様に私は注意深く答えました。

愛着障害は障害という名前はついていますが、周りの大人の協力があれば、必ず治ります。

むやみに障害という言葉を使うと知らない人に誤解を与えやすいのです。

「発達段階のお子さんは、自分の口でなかなか気持ちを上手に現せません。時にはおかしな行動をとって、周囲の目を引いてみたり、気持ちと反対の事をやってしまったりする事があるんですよ。」

「そうですか。まだ小さいですしね。」

「ええ、周りは厳しい目で見るよりは、むしろ見守る様な気持ちでいて下さるとありがたいです。もちろん、悪い事をしたら注意して下さって構いませんが、怒鳴り散らすよりも
普通に話す感じで淡々と話したほうが効果はあります。」

「そうなんですか。その子の親はよく怒鳴っていますけど…。」

「子供は親の気を引きたくて、わざと親を怒らせる行動を取ってしまったりするので、怒れば怒る程またやってしまうかもしれません。難しいですが、なるべく怒らずに、やってはいけない、というルールだけを伝えるようにして欲しいですね。」

「ルールですか。」

「はい、他人の持ち物を持っていってはいけない、知らない人に付いて行ってはいけない、というルールはしっかりと伝えなくてはいけません。しかし、バカとか、駄目な子供といったその子供自体を叱らないように気をつけて欲しいんです。」

「なるほど。親は叱るよりも伝えるほうがいいと。」

「そうです。そういったお子さんは、親は勿論周囲の皆さんの愛情がとても大切なんです。迷惑をかけられてお困りだと思いますが、怒っても解決しないと考えて下さい。温かい目で見守って、優しい態度で接してあげてください。」

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いかがですか。皆さんの周りにも、こんなちょっと変わった行動を取る子供はいませんか?

もしかしたら愛着障害かも、と思ったら、優しく見守る姿勢で関わってあげて下さい。

どうぞこの記事を、参考にして下さいね。

なかなかこういうことって、分からないことですよね。

心の学びに触れていくと、心の状態のことなんかが分かるようになってきます。

それは自分の心の分析にも役立ちますし、最近落ち込むことが多いとか、なんか不安になりやすいなんて方にオススメですよ

愛着障害と思われる場合の子供への対応の話はいかがでしたか。自分の心の問題をスッキリさせるヒントを得たい方はこちら

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