愛着障害は大人でもなるの?その症状とは?

愛着障害は大人でもなります。いいえ、なっていますという表現の方が当てはまるかもしれません。その症状は中々にきついこともあります。今回は私の体験談と知人の話をしながらお伝えしていきます。


こんにちは。心理カウンセラーの松です。

今回は、生きづらさに悩む人達に参考になる話をしたいと思います。

「彼が好きなのに、素直に気持ちで現せない」

「人に親切にされると緊張する」

「わざと相手を怒らせるような事をしてしまう」

こんな自分の性格に悩んでいませんか?

これは最近良く言われる「愛着障害」の影響かもしれません。

子供の頃の愛情不足、不適切な養育体験をそのまま大人になるまで引きずった場合、ごく普通の人間関係でもうまく行かない、恋愛や結婚にもとても影響を及ぼす「愛着障害」という症状に悩まされることがあります。

本人は無自覚で行っているため、なぜ自分がそんな行動をとってしまうのか分かりません。

それは本人も忘れている子供時代の虐待やネグレクトが原因です。

今回は、私の大学時代の友人、宏美(仮名)の例をご紹介しましょう。

「昨夜は松と会った事になってるから」

そんなメールが多い時には月に1度、宏美から来ます。

宏美は前田敦子に似たスレンダーな美人。学生時代からモテモテだった彼女は、慶応、早稲田とサークルコンパに呼ばれると必ず新しい恋人を作ってしまうほど恋多き女でした。

ストーカー被害にあって私の家に数日匿った事もあります。

彼を横取りされた女性から呼び出され、路上で傘で殴られたあげく、前歯を折った事もある強者です。

心配した両親がなかば強引に幼なじみの男性と結婚させるまで、宏美の恋愛遍歴はメチャクチャでした。

宏美ほどモテなかった私は真面目に就職活動をして働き始めましたが、卒業と同時に結婚した宏美は優雅な山の手マダム。

優しいご主人の夕飯はチンで済ませるのに、自分は友達とホテルランチを楽しむという勝ち組の生活を送っていました。

彼女は明るく社交的なのに、なぜか昔から恋人も友達も長続きしません。

喧嘩別れもしょっちゅう。予約したランチがもったいないから一緒にどう?というドタキャンの相伴に付き合ったのも2度や3度ではありません。

でもさすがに浮気の片棒をかつぐのはどうなのか…。

「昨日は松の家に泊まったってダンナに言っちゃった。よろしく〜♡」というメールが来た数日後、私は彼女を呼び出しました。

御礼におごるよ、と言われたので、銀座の高級フカヒレ専門店を予約してしまったのは負け犬の遠吠えですが、イッセイの新作のバッグを持ってさっそうと現れた彼女を見て、「食前酒はシャンパンね!」と叫んでしまった私も、性格があまり良い人間とは言えません。

「浮気もたいがいにしないと、ダンナにバレるよ。」

長い付き合いですから、私はストレートに彼女にぶつけました。

彼女の夫はとっても優しい好男子ですが、さすがに浮気を許すほど甘い男性には見えません。

「ダンナがこの前の結婚記念日、香港に行こうって予約してくれて。」

「へー(棒読み)」

「伊勢丹でも手に入りにくいブランドが香港では手に入るって調べてくれたの。」

「アーソウデスカ」

「でも優しくされると、なんか、素直に喜べないんだよね。それで逆に○○君(以前宏美と付き合っていたフリーター、ギャンブル依存)に連絡したら、会おうって言うから松が病気になったから看病するってダンナに嘘付いてずっと新宿で」

「あんた香港は!」

「・・・キャンセルしたみたい」

「バカなの?あんたはいつまでバカなの!」

カウンセラーである事を忘れて、私は彼女を罵倒してしまいました。

愛情を素直に受けられない、愛する人を困らせ、傷つけたくなる、これは典型的な大人の愛着障害の症状です。

宏美の母親は宏美が赤ちゃんの時に鬱病になり、宏美は小学生の5年生まで児童養護施設に預けられて育ったそうです。

その後母親は自殺し、6年生になってはじめて家に帰った時、待っていたのは新しいお母さんと腹違いの弟でした。

父親は仕事一途で宏美を顧みず、経済的には裕福な暮らしでしたが、愛情が全くない生活だったそうです。

彼女がストーカーから逃れて私の家に来た時、ご飯をリビングテーブルで家族みんなで食べている姿を見て、びっくりしたのを今でも覚えています。

彼女の新しい母親は、食事は自分の部屋で食べてね、とリビングで一緒に座る事もしなかったそうです。

「何か、自分を好きじゃない人といるほうが楽」

宏美は私を見て微笑みました。

そう、彼女は、私が彼女を全然好きじゃないことに気がついていたのです。

・・・私は彼女が大嫌いでした。

人が嫌がる事を平気で言ったり、気持ちを試す様な行動を取る彼女を、私は利用はしても感謝した事は1度もありません。

彼女をストーカーした男性は、密かに私が憧れている先輩でした。

彼女から「しばらく家に泊めて」と言われて断らなかったのは、少しでも先輩と接点を持ちたかったからです。

私は昔から彼女が大嫌いだったのです。

その気持ちは、今も全く変わりません。私は無言で、8000円のフカヒレを食べ始めました。

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いかがですか。愛着障害の症状を、少しでも理解して頂けたでしょうか。

愛着障害は、生後半年から3歳あたりまでの養育者の愛情が不足すると起こります。

子供の場合は、かんしゃくを起こしたり、親にはそっけない態度をとるのに、全く知らない人に対してはやたらとベタベタする、悪いことをしても反省しないそぶりを見せる事もあります。

その後適切な愛情を受けて育てばかなり症状は改善されます。

しかし改善されなかった場合、まさに“三つ子の魂は百まで”なのです。

私は宏美が愛着障害なのをプロとして理解しています。

しかしそれでも彼女を友人として愛し、信頼する事はできません。

大人の愛着障害は、愛情を示した相手をとことん傷つけようとするからです。

相手を傷つけ、それでもまだ自分を愛してくれるか試そうとする、そんな宏美は今後もまた私の名前を使って浮気を繰り返すでしょう。

ダンナに浮気が発覚し、離婚したとしても、宏美はすぐに新しい恋人を作るでしょう。

そしてまた浮気して同じ修羅場を繰り返すはずです。

大人の愛着障害は、自分で自分を傷つける事がやめられない、生きづらい人生を繰り返してしまうのです。

あなたもそうなっていませんか・・・。

大切なのは自分の状態をよく知ることです。

マイナスのループから抜け出すような心のトレーニングを重ねていくと、段々と自分の状態が客観的に見えてきます。

まずはこの気づきが大切なのです。

そして自分の思考パターンや、マイナスの行動パターンが認知できていくと、少しずつ修正が生まれてきます。

そうやって少しずつプラスのパターンを作っていくことが大切です。

愛着障害は大人でもなる、どんな症状かという話はいかがでしたか。心の問題を克服していくためのエッセンスをもっと知りたい方はこちらから

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