不安神経症でちょっとした事を怖いと感じることが多い。克服できますか?

不安神経症でちょっとしたことでも怖いと思ってしまう、それは決して不自然なことではないんですね。それを認めてあげることが大切です。私たちは生きていれば不安も感じるし恐怖を覚えることもあります、それは本当に自然なことです


こんにちは。心理カウンセラーの深海です。
MakeYouSmileマガジン!に投稿させていただきます。

不安神経症のクライアントさんからは、よく「ちょっとしたことでも、怖いんです……」といったお悩みをいただきます。

皆さんの中にも、そうした不安をお持ちの方は、たくさんいらっしゃると思います。

そこで、今回は、ちょっとした怖さや不安は克服できるのか、克服する方法はあるのか? ということについて、お話してみましょう。

〇プーさんから学べるもの

不安神経症の方からこうしたことをお伺いすると、私がよく思い出す、アニメのワンシーンがあります。

それは、有名な『くまのプーさん』の1シーン、というよりも、プーさんを見ていると非常によく登場するシーンです。

プーさんの大親友に、ピグレット……私の世代で言うと、昔の絵本には「コブタ」と書いてありましたが……とにかく、ちっちゃなコブタのキャラクターがいますね。

プーさんのお土産品などにも、黄色いクマさんと一緒に、ピンクの小さなコブタが描かれているのを、見たことがあるかたも多いと思います。

このピグレットは、非常に怖がりです。

どうでもいいことも、「ああああぁ、どうしよう! 僕怖くてたまらないよ!」と怖がります。

何かというとガタガタと震え、ベッドの下に転がり込み、「僕みたいな小さくて弱いコブタは……」と弱がり(?)ます。

ピグレットが怖がるのは、何か明確な原因があるときだけに留まりません。

「なんだか怖くなっちゃった!」というのが口癖です。

このピグレットが、とにかく強くなろうとしたことがありました。

というより、『くまのプーさん』全体を通じて、何らかの原因や切っ掛けを経てピグレットが強くなろうとするお話は、何度か登場しています。

そのときそのときで切っ掛けは違いますが、ピグレットは弱い自分を否定し、強くなろうと試みるのです。

しかし、毎回その試みは失敗します。

ピグレットはやっぱり、ピグレットなのです。

そして、最終的には、プーやそのほかの仲間たちに、「きみはそれでいいんだよ」「それがピグレットなわけで、もしそうじゃなくなったら、そいつはピグレットじゃない」と肯定してもらい、お話は丸くおさまるのです。

余談ですが、私は幼い頃からこの『クマのプーさん』のお話が大好きでした。

というのは、プーといいピグレットといい、他の仲間といい、欠点だらけなのですが、お互いの「そのままを肯定する」というひとつの命題が、物語すべてに共通して描かれているからです。

とはいえ、大人になってからはさすがに、プーさんに触れる機会はほとんど無かったですね。

私がアニメのプーさんを見かけるようになったのも、子どもが見るようになってからです。

でも、今はプーさんに再び出会えて、子どもにも感謝しています。

皆さんも、機会があればご覧になってみてくださいね。

それはともかく、このピグレットのあり方が、不安神経症のクライアントさんのあり方に非常に重なるものがあります。

ピグレットはいつも不安を感じています。

まさに、ちょっとしたことも怖いのです。

もしかすると、ちょっとしないことでさえも怖いのです。

実際、ピグレットが言っています。「なななんだか、ラビットを見ていたら怖くなっちゃって……」と。

ウサギを見ているだけで怖くなるなんて、「なぜ」怖いのかが全くわからないじゃないですか? でも、ピグレットは怖かったんですね。

不安神経症の方は、いつも思っています。

「この、怖いのを克服できないかな」「克服する方法は?」

私はいつも、「怖いという感情は、当たり前のものです」とお答えしています。

もちろん、怖いという感情をなくして、心の問題を解決したい! というお考えは、わかります。

しかし、心の問題を解決する、ということは、「怖くなくなる」ということではないと思うのです。

「怖いけど、それでいい」「怖いけど、大丈夫!」……そういった解決の方法もあるのではないでしょうか。

〇自分に起きていることを認める

不安神経症や、パニック障害の治療方法のひとつとして、「不安なことを、あえてする」ということがあります。

例えば、電車に乗るときに、動悸や息苦しさという発作が起きてしまったことを切っ掛けに、不安で電車に乗ることができなくなった。

そういったときに、「あえて電車に乗る!」という治療方法をとることがあります。

もちろん本人は不安を感じます。

一人ではなかなか踏み出せないことも多いので、信頼できる人に傍についてもらったりして、行います。最初のうちは、乗ろうとしても乗れないことも多いのですが、不安でも勇気を出して踏み出してもらいます。

すると、いつしか、「不安だったけど、乗れた!」という体験をすることができます。

それっきり、動悸や息苦しいという症状が出なくなったと言う人も、珍しくはありません。

これは、電車に乗るのが「不安ではなくなった」のではありません。

「不安だ」という感情を持ち続けたまま、「乗れた」という成功体験をするのです。

もちろん、不安はある程度和らぐかもしれませんが、消え去ることはないでしょう。

でもそれは、ごく普通のことだと思いませんか?

生きると言うことは、不安がいっぱい、ということです。

どうか、不安だと思うあなたの心に、「不安でもいいよ」「不安なのは私だけじゃない」と語りかけてあげてください。

そのことが、時間はかかるかもしれませんがいつしか、不安神経症の克服につながっていくものだと思います。

不安神経症でちょっとしたことを怖いと感じるという話はいかがでしたか。人生を楽しく生きていくためのヒントがつまった話を聞きたい方はこちら

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