私は双極性障害で誇大妄想がひどいです。どうしたらいいでしょうか?

双極性障害に多いのが誇大妄想をするということです。それは突飛なものだったりもします。そうなった時の対処法を周囲が知っておくことは大切です。そして何よりも早めの専門家による治療も重要です。


こんにちは。心理カウンセラーの深海です。
MakeYouSmileマガジン!に投稿させていただきます。

双極性障害のクライアント様から、「誇大妄想がひどいので、対処法を知りたい」とご相談をいただくことがあります。

双極性障害の症状の特徴から、同じようなお悩みをお持ちの方も多いことと思いますので、今回は、双極性障害による誇大妄想への対処法について、お話ししましょう。

〇突飛な誇大妄想

心の問題のひとつに、広義での「妄想」というものがありますが、妄想は妄想でも、色々な種類に分類することができます。

例えば、自分はもうどうしようもない、取り返しの付かない罪を犯してしまった……という妄想をする人もいれば、お金がない、とても貧乏だ……という妄想をする人もいます。

もちろん、実際にはそう落ち込むほど貧乏でもないのに、ということですよ。

また、認知症によくある、お金を取られた! というのも、妄想の一種です。

そして、双極性障害に多いのが、ここで触れている「誇大妄想」というものです。

誇大妄想というのが、具体的にどういうことかといいますと、

「自分はとても偉い人間だ」(国王、科学者など……)

「一億円もうかった!」

というような、突飛でもないようなことを言い出すわけですね。

そして、自分一人が非常に偉い、天才的であって、他の人間はクズである! というようなことも大々的に公言してしまいますので、場合によっては人から反感を買う原因にもなるでしょう。

また、誇大妄想は、双極性障害の「そう状態」「うつ状態」のふたつの精神状態のうち、気分が高揚する「そう状態」のときに起こるものです。

そのときに、ひどい誇大妄想をして、他人の気分を損ねたような事実がありますと、次に「うつ状態」が訪れたときに、自分はまたひどいことを言ったり、したりしてしまった……と、ひどく落ち込む原因のひとつになってしまうのです。

誇大妄想が起こったとき、それを自分で何とかできれば良いのですが、「誇大妄想がわき起こる→自分で、イヤイヤこれは妄想だ! と歯止めをかける」といったことができれば、これは双極性障害とは言えないかもしれません。

誇大妄想が始まっても、本人には問題意識がありません。

誇大妄想をしたことが、実際に事実だと思っているわけですから、当たり前ですね。

そこで、周囲の人に対しては、自分の双極性障害についてある程度の理解を求めると同時に、誇大妄想の対応方法についても覚えておいていただくと良いと思います。

もちろん、これを読んでいる皆さんの中には、ご家族や身近な人が双極性障害である、身近な人の誇大妄想に悩んでいる、という方もいらっしゃると思いますので、参考になさってくださいね。

〇誇大妄想への対応

多くの心の問題において、妄想がはじまったときには、周囲の人は妄想をしている人の言うことを否定せず、事実として共感してあげることが基本です。

例えば、うつ病の場合に良く起こる、「自分は駄目な人間だ」「お金がなくて貧乏だ」といったような妄想は、「大変ですね」「辛いよね……」と、心に寄り添う必要があります。

しかし、誇大妄想に限っては、これとは違う対応をしなくてはなりません。

つまり、あっさりと、適度にスルーする、ということが大切! 

そう状態になり、誇大妄想をしている最中のクライアントさんは、自分はなんでもできる! という誇大妄想と、双極性障害特有のエネルギーのもと、ひとつの誇大妄想を話していても、容易に違うことを始めたり、違うことに興味を持ったりと、忙しい精神状態です。

これをひとつ利用して、誇大妄想のほうは、「ふーん、そうなんだ」「なるほどね」程度の相づちをしておきましょう。

そして、早めに違う話題に興味をそらしてあげるのです。

「今日の夕飯何にする? 何を食べたい?」

「天気予報見た? 明日は晴れるの?」

などの話題で大丈夫ですよ。

誇大妄想には、同意をしたり、「それってどういうこと?」など、余計に誇大妄想を具体化させるような質問をするのはNGです。

誇大妄想が具体化したことによって、本人はとてつもない買い物をしてしまったり、借金を負ってしまったり、社会的にさまざまな実害を被ることがあります。

できるだけ、妄想が肥大化しないうちに、よそに興味をそらしてあげることが大切なわけなのですね。

実際に双極性障害のクライアントさんができる、誇大妄想に対する対策としては、周囲の人にこれらの対策をあらかじめお願いしておくこと。

それから、通常の双極性障害に対する治療をきちんと怠りなく行うことが大切です。

双極性障害に対しては、カウンセラーによるカウンセリング、そして、薬物療法もまた欠かせないものとされています。

特に、薬物療法では感情の起伏を抑制するものがありますので、専門家の指示通りに服用することが大切。

しばらく躁鬱の発作的な症状がないからといって、自己判断でお薬を減らしたり、やめたりしてしまうと、誇大妄想も含めてさまざまな症状を却って悪化させてしまうこともありますので、注意してくださいね。

双極性障害にて起こる誇大妄想についての話はいかがでしたか。心の問題を乗り越えるためのヒントがつまった話を聞きたい方はこちら

◯この記事がお役に立ちましたらぜひソーシャルメディアで共有してくださいね^^

最新の人気記事

サブコンテンツ