回避性人格障害の妻に苦労しています。どう接してあげるのがいいでしょうか?

回避性人格障害を抱えた妻をもった男性からのご相談を今回ご紹介します。この症状は家族が問題で起きることなのですが解決できるのも家族です。家族として何ができるのか、お伝えします。


こんにちは。心理カウンセラーの深海です。
MakeYouSmileマガジン!に投稿させていただきます。

今回は、クライアントさんご家族からのご相談を紹介しますね。

回避性人格障害の奥様がいらっしゃるという、30代の男性からのご相談です。

奥様が回避性人格障害で、正直なところ、どう接して良いのか、どうしてあげるのが奥様にとって一番良いのかがわからない……というご相談でした。

同じようなお悩みを持つ、回避性人格障害の方のご家族はたくさんいらっしゃると思いますので、その対処法、接し方について、お話したいと思います。

〇家族がカギになる

回避性人格障害というのは、回避性パーソナリティ障害、という言い方であらわされる場合も増えてきました。

他人からの評価を常に最も気にかけ、批判されることを恐れ、失敗することを恐れるあまり、他人との関わりを拒絶するようになる……これが回避性人格障害の概要です。

上の例でご相談をいただいた男性も、回避性人格障害であるという女性の「家族」であるわけですが、回避性人格障害を考える上で、重要なキーワードになってくるのが、この「家族」というものなのですね。

といいますのは、回避性人格障害は、まさに家族によって生じ、家族によって癒やされるものに他ならないからです。

回避性人格障害は、幼少期、家族から適切な扱いを受けることができなかった場合に生じる、人格障害です。

これは、虐待された場合もありますし、逆に過保護にされたという場合もあり、色々なケースによって引き起こされるので一概には言えません。

共通していることは、幼少期から、自分の判断でものごとを行うことを極端に制限されたり、あるいは失敗をする、ミスをする、両親の意志に反することをすることによって、厳しく叱られたり虐待されたりして、自分自身の心を認められることがなかった場合に、引き起こされるということ。

「家族によって生じる」とは、そういう意味です。

一見して虐待などではなく、丁寧に大切に育てられたように見えても、実際には自分の意志をひき殺し、親や兄弟からの目線を常に気にしながら育たねばならないような生い立ちを持つひとが、やがて社会に出て自立する年齢になっても、他人からの評価を恐れて正常な日常生活を送れなくなる。

これを回避性人格障害と呼んでいるのです。

妻が回避性人格障害で……とご相談をくださった男性の場合、奥様は非常に男性に対して好意的だといいます。

多くの回避性人格障害の方が、お付き合いをしたり、結婚をした相手に対しては、崇拝ともいえるような信頼感を持つのです。

しかしそれは、心の底から信頼しているのではありません。

「自分を愛して欲しい」という強い欲求を、満たしてくれる可能性のある人として、相手のためを思うのではなく、自分のために愛するのです。

ですから、愛されるほうとしてはその愛が重荷になったり、辛さを感じる愛情になるのがパターンで、この男性もやはり、妻からの愛情が重い……ということは感じていらっしゃるようでした。

さらに、そんな愛情を見せながらも、奥様のほうは「私のことなんて、愛していないんでしょ」「信じてくれない」「信じられない」と、彼の愛情を信じようとはしてくれないそうです。

時には、彼が愛してくれないという理由で睡眠薬など、薬を服用しようとしたこともあったとのこと。

ただこれもまた、回避性人格障害の場合には珍しいことではないと言うべきでしょう。

回避性人格障害の方は、「自分を認めて欲しい、評価して欲しい」という気持ちが人一倍に強いものです。

しかし同時に、「どうせ誰も自分を認めてくれない、評価なんてしてくれない」という気持ちも非常に強く持っているわけですね。

それは、幼い頃から信頼されずに育ったという経験がそうさせるものです。

そして、認められないこと、評価されないことを恐れて、日常のちょっとした決断をするのも避けてしまったり、人と接することを避けたりする……それがまた家族を困らせることも多くあるのです。

ここで家族の方ができることは、たったひとつしかありません。

つまり、どんなにクライアントさん自身に信頼してもらうことができなくても、見捨てることなく、クライアントさんの気持ちを尊重し、よく話しを聞き、受け入れてあげるのです。

もちろん、家族にもストレスがありますし、何もかも受け入れるということは簡単なことではありませんね。

でも、ここでクライアントさんを否定するような言葉を言ってしまうと、状況の改善のためには全くの逆効果で、状況を悪化させることもよくあるので注意していただきたいと思います。

また、回避性人格障害のクライアントさんというのは、実は自分自身の問題を把握しておらず、心の問題があるはずなのですが、自分では「なんの問題もない」と思っていることがしばしばです。

ですから、回避性人格障害なのですが、心理カウンセラーなどに「何の相談もしたことがない」という人は非常に多く、また、一度相談しても、「あの人は信頼できない」などの理由をつけ、途中で相談をやめてしまうこともしばしばです。

通常、回避性人格障害の回復には3年以上の時間がかかるとみられています。

家族の方もそれを視野に入れつつ、心の専門家を訪れるようクライアントさんをサポートすることも大切ですね。

回避性人格障害については、家族の方のストレスをケアすることも含め、心の専門家への相談が非常に大切であるということを覚えておいていただければと思います。

回避性人格障害を持つ妻への接し方についての話はいかがでしたか。心にかかっているモヤモヤをすっきりさせたい方はこちら

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