自分はアダルトチルドレンだと自覚することのメリットとは?

アダルトチルドレンという症状は日本人にわりと多く見られる心の問題です。実はこの症状は自覚することのメリットというものがあります。それは心の負担というところに影響をあたえていきます。


こんにちは。心理カウンセラーの深海です。
MakeYouSmileマガジン!に投稿させていただきます。

今回は、アダルトチルドレンについて取り上げてみたいと思います。

アダルトチルドレンは、日本人には決して少なくない心の問題のひとつですが、しかし、自分自身がアダルトチルドレンだ、と自覚している人と、そうでない人がいます。

アダルトチルドレンであることを自覚していようと、そうでなかろうと、「それがその人であること」には変わりはないのですが、しかし、自分がアダルトチルドレンである、と自覚することにはメリットがあります。

そのメリットとはどのようなことかを、取り上げてみたいと思います。

〇心の問題の総称

そもそも、アダルトチルドレンとは、アルコール依存症と深い関係のある問題でした。

といいますのは、アダルトチルドレンは当初、「アルコール依存症によって」保護者がその保護者としての機能を失った、機能不全家族に育った子どもが抱える心の問題、と定義されていたからです。

親がアルコール依存症だと、子どもに対する暴力、あるいは不在などによる育児の放棄などが起りますね。

家事を幼い子どもに押しつけることも少なくありません。

そうした経過を辿り、愛情が不足したまま大人になってしまった子どもたちの、心の問題だったのです。

現在ではアダルトチルドレンの定義は広がり、アルコール依存症では無い場合も、育った家庭が機能不全状態であり、それによって心の問題を負ったというときには、アダルトチルドレンと表現されることが通例となっています。

アダルトチルドレンは病名ではありません。

それによって抱えた心の問題の、総称ともいうべきものなのですよ。

アダルトチルドレンの人は、その考え方の偏りのために、生きることそのものを辛く考えがちです。

アダルトチルドレンであることを自覚することのメリットとは、まさにここにあるものと私は考えています。

アダルトチルドレン自身が「自分の認知が歪んでいるのだ」と知ることで、「辛く感じられることでも、ほんとうは辛くないんだ」と認識することができます。

どういうことか解説しますね。

〇どう認識するか

アダルトチルドレンの認知は、何事につけても「自分が悪い」という自己卑下の方向に傾きがちです。

これは、幼い頃から、親のアルコール依存症その他の理由によって自我を抑えつけられ続け、あるいは親から優先されることなく育ったために、「自分は大丈夫だ」という自己肯定感が非常に育ちにくいためなのです。

それで、自分にもし悪いところが何もなかったとしても、「自分のせいでこうなったのだ」「自分が、うまくいかない原因だ」と考えてしまいがちです。

ところが、誰しもその傾向はあるとは思いますが、アダルトチルドレンの人は特に、自分を肯定したい、他者からも肯定してほしい気持ちが強いのです。

認められたい、尊重してほしいという気持ちは人一倍強いといって良いでしょう。

そこで、他人に対しては「自分は悪くない! 〇〇のせいで……」と、自分以外に責任の所在を探し、責任逃れのようなことを言ってしまう場合も多いわけですね。

自分がアダルトチルドレンである! ということが自覚できていると、このようなときに、非常に役立ちます。

つまり、「自分のせいでこうなってしまったのだ」と思えるようなときも、「いや、私の偏った考え方のせいで、自分のせいだと思えるだけで、実際にはそうではない」と、事態を客観視することに少しでも役に立つのです。

さらには、本当に自分に非があったときには、アダルトチルドレンを抱えていると自分のことを守りたいがために、他人を非難してしまうこともあるのですが、自分がアダルトチルドレンであるということが自覚できていれば、無闇やたらと他人を非難することも、思いとどまることができるかもしれません。

アダルトチルドレンは一般的に、とても狭い視野を持っていることが特徴のひとつです。

現実の年齢がいくつであっても、「誰々が悪い」と言ってみたり、それとは反対に、「どうせ私が悪いんだ」と何もかも自分のせいにしてみたり、総合的、かつ客観的な判断力に欠けるといった部分があります。

日常生活を送るうえで、何か悪いことが起るなんて普通のことですし、それには「誰かのせい」だという原因がないことも、また、複数の人の意志のすれ違いでミスが起こるようなこともありますよね。

しかし、アダルトチルドレンには、これを認識するのが難しく、グレーゾーンを持てず、白黒をはっきりと分けなくては気が済まないという白黒思考をする傾向も。

自分自身がアダルトチルドレンである……ということが自覚できていると、少しでも、そんな自分を客観的に見る手助けになります。

自分だけが悪い。あるいは、他人だけが悪い。

そう思われるのは、自分がアダルトチルドレンだからかも……。

そんな認識をするだけでも、アダルトチルドレンの心の負担はわずかながら軽くなるものです。

もちろん、アダルトチルドレンの症状に対しては、そんな認知の歪みをカウンセリングなどで矯正していくことが有効です。

何かと親から抑制され、我慢をして育ちがちな日本人にとって、アダルトチルドレンは軽度なものならば珍しい症状ではありませんが、生きることに悩むようであれば心の専門家を訪れることをおすすめしています。

アダルトチルドレンを自覚するメリットについての話はいかがでしたか。心に抱えた悩みを少しでも軽くしたい方はこちら

◯この記事がお役に立ちましたらぜひソーシャルメディアで共有してくださいね^^

最新の人気記事

サブコンテンツ