強迫性障害における確認行為から抜け出す方法とは?

強迫性障害の症状のひとつとして、「確認行為」というものがあります。心配性なだけじゃない?いいえそうではないんです。頭では大丈夫と理解しても、不安のほうが大きくなって確認せざるを得ない状態なんです。


こんにちは。心理カウンセラーの深海です。
MakeYouSmileマガジン!に投稿させていただきます。

強迫性障害の症状のひとつとして、「確認行為」というものがあります。

既に、強迫性障害にお悩みの方には、ご存じの症状だとは思いますが、そうでない方のために簡単に解説しますと、確認行為というのは、「なにか悪いことが起こる(あるいは、起こった)のではないか、と何度も確認を繰り返す行為です。

「もしかして、〇〇なんじゃないか」という心配のもとに、繰り返し「〇〇が起こりそうもないかどうか」「実際に起こっていないかどうか」確認をします。

ひとつのポイントは、確認を「繰り返す」という点。

気が済むまで、あるいは、飽きるか諦めるまで繰り返してしまいますので、確認行為には非常に時間がかかります。

確認行為が終わらないために、家から出かけられなくなったり、行くべきところに、行くべき時間に行かれなくなったりすることが多く、結果的に、日常生活を普通に送ることのできない、大きな原因となっています。

「コンセントから発火するのではないかということが怖くて、家じゅうのコンセントをすべて、出かける前に10回以上確認しなくてはならない」

「出かけるとき、家の鍵を閉めたか心配で、家を出ても確認をしに戻ってしまう。これを何度も繰り返す」

「車を運転していると、誰かを轢いたような気がして、自分が気付かなかっただけではないかと思い、何度も現場に戻ったり、確認してしまう」

このような行動が、実際の確認行為です。

もちろん、コンセントが実際に発火するわけではありませんし、誰かを轢いてしまったわけではありません。

本人も、頭の中では「コンセントが発火するなんて、くだらない不安だ」「誰か轢いたわけはない。気付かなかったわけはない」「家に戻って確認してもしょうがない」とわかっています。

強迫性障害が、いわゆる妄想と違うところはそこで、自分の考えや、確認行動が「おかしい」「やっても仕方ない」と理解している、理性的な自分がいるのです。

「こんなことをしていては、また外出できない」「遅れてしまう」と焦る自分も。

しかし、それでも不安で仕方が無く、確認をせずにはいられない……

ですから、確認行動は、強迫性障害を持つ方にとって、非常に辛い行為なのです。

〇不安でもいいんだという考え方

さて、それでは、確認行動から抜け出す方法には、どんなものがあるでしょうか?

確認行動から抜け出すための基本は、「確認行動を始めない」ということです。

確認行動は、一旦始めてしまうと、自分でも止められなくなる種類のものですので、とにかく確認をし始めない! ということが大切になります。

もちろん、それだって、強迫性障害の方にとっては大変難しいものです。

そこで、確認行動のメカニズムを考えてみましょう。

例えば、「ドアに鍵がかかっていなかったら、どうしよう」という不安があります。

すると、強迫性障害の方は無意識に、そのような不安を「存在してはいけない感情」と考えてしまいます。

「不安であってはいけない」「不安を解消しなくてはいけない」という義務感があり、その義務感をもとに、不安を解消しようとします。

不安を解消するための方法は、ひとつしかありませんよね。

つまり、家に戻って、鍵がかかっているかどうか、確認するのです。

家の玄関まで戻ると、鍵はちゃんとかけられています。

そこで、再び家を出ますが、鍵のことが心配になり……確認行動は、その繰り返しです。

確認行動をやめるためには、「不安である」という感情を許すことが大切です。

自分が、確認行動を始めそうになったら、「不安であってはいけない」「不安は、解消しなくてはいけない」という考えをやめ、「不安でもいいんだ」「不安は、あって当たり前の、普通の感情なんだ」と、自分に言い聞かせます。

だって、考えてもみてください。

外出先で、家の鍵をかけたかかけないかわからなくなる……そんなの、普通のことですよね。

そして、家に帰ったら意外に、しっかり鍵がかかっていたりします。

不安でもいいんだよ! と自分で自分に言い聞かせることで、確認行動が始まるのを防ぐことができます。

さらに、ワンステップアップすると、「あえて、不安なことを行う」という方法があります。

これは専門的には、曝露妨害反応法という、カウンセリング手法のひとつです。

自分が不安に思うことをあえて行い、結果として「意外になにも起こらなかった」ことを実感する方法です。

例えば「電気を付けたまま出かける」ことで、ブレーカーを落として出かけたり、コンセントが抜かれているか見に戻ったりしなくても、大きな問題はないことを実感する。

これを繰り返し、確認行動を減らしていきます。

強迫性障害の症状が進行すればするほど、実行することは難しくなりますので、心理カウンセラーなど、心の専門家の助力が必要になります。

「不安に思うことをあえて行う」ことで、クライアントさんの心がショックを受け、さらに不安を増してしまうことがありますので、素人判断で行うのは危険なのです。

ですから是非、心の専門家に相談しながら行ってくださいね。

強迫性障害における確認甲行為についての話はいかがでしたか。不安を解消するヒントがつまった話を聞きたい方はこちら

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