強迫性障害からうつ病になった。生きる気力が湧きません。どうしたらいい?

強迫性障害からうつ病になってしまったという例は少なくありません。そして生きているのがしんどくなってしまった…そういったお悩みを克服するためにも正しい情報をなるべく早く知っていただきたいと思います。


こんにちは。心理カウンセラーの深海です。
MakeYouSmileマガジン!に投稿させていただきます。

今回は、「強迫性障害とうつ」について、お話させていただきますね。

強迫性障害から、うつを併発することは、確かにあります。

確かにあるというよりも、実は、強迫性障害を持つ方の、おおよそ1/3は、何らかのうつ症状も同時に抱えていると言われるほど、多いのです。

〇うつと強迫性障害の違いとは?

うつと、強迫性障害は、症状が似通っている部分もあり、素人では判断がつけにくいようです。

実際、「うつではないか」と疑っていたら、実際には「強迫性障害から、うつを発症」している、と診断された……というケースもあります。

ふたつは似ているかもしれませんが、違う様相を呈します。どう違うのでしょうか?

ひとつめの違いは、一日の中で気分が上下するかどうか、ということです。

うつ症状のひとつの特徴は、午前中に、特に気分の落ち込みが激しいのです。

午後になると、やや回復傾向を見せますが、強迫性障害から発生したうつは、この気分の変動はありません。

また、もうひとつの違いは、うつ症状の場合、症状が毎日ずっと続きますが、強迫性障害のうつは、そのときによって良いとき、悪いときが変化します。

と、ひとくちに言いましても、症状の出ている方自身も、これが強迫性障害なのか、うつなのかという区切りはつけにくいものです。

良いときと悪いときが変化するといっても、それがいつ良くなり、いつ悪い方向へ向くのかは、本人にもわかりません。

強迫性障害の場合は、普通の(強迫性障害を伴わない)うつと違い、不安なことを何度も確認したり、何十分、何時間も手洗いや洗い物を続けたりという症状があります。

そして、それに対して、「自分でも、くだらない、無意味だと思うが、やらずにはいられない」という意識が、ハッキリとあるのです。

ですから、自分の抱える矛盾に対して絶望感を抱いてしまい、思考力が低下したり、無気力になる、自分に対して価値を感じることができないという、うつの症状を招きやすいのです。

冒頭部分の「生きる気力がわきません」というクライアントさんからのお言葉も、うつの症状のひとつです。

〇氾濫している情報を鵜呑みにしてはいけない

さて、そこでどうすれば良いかということですが、強迫性障害と同じく、うつもまた、心の専門家からの適切なアドバイスと力添えがなければ、自分一人で改善や克服を考えるのは少々難しい症状です。

強迫性障害、もしくは、うつ。

どちらでも構いませんので、何かおかしい、日常生活に支障を来している! という自覚が出たら、何はともあれ、心の専門家のところへ、ご相談にいらして下さいね。

インターネットなどを拝見しますと、昨今は色々な情報が飛び交っていて、「薬などあてにならない」といったような書き込みもところどころ見られます。

しかし、ネット上の情報をそのまま鵜呑みにしてはいけません。

体質もありますが、インターネットには間違った情報も平気で掲載されています。

薬物療法が効くかどうかは、あなた自身の力で確かめなくてはならないのです。

強迫性障害、そして、うつ。双方、一朝一夕に改善するものではなく、症状の改善には時間がかかります。

どちらの場合も、症状の重い軽いには、脳内の神経伝達物質が関わっていることがわかっています。

そこで、薬物療法としては、脳内の神経伝達物質に正常な働きをさせ、それを安定させるお薬をまず用います。

これがよく効けば、心が落ち着きやすいのですが、実際には、薬が効き始めるまでには1~2ヶ月はかかります。

その間薬を飲み続けて、ようやく2ヶ月後くらいから、じわじわと効いてくるのです。

しかし、これらのお薬を、たかだか1週間2週間飲んだだけで、「効いていない」と騒ぐ人たちもいます。

そのような人たちは、治療を途中で勝手に中断し、「薬物療法はやっても無駄!」とインターネットに書くことも、ままあります。

お薬の効き目を、ご自身で体験しないうちに、「効かない」と決めつけるようなことのないようにしてくださいね。

それから、うつの治療、強迫性障害の治療にはよく言われることですが、薬物療法は重要な治療法ではありますが、薬物療法だけでは不十分です。

強迫性障害も、うつも、脳内の神経物質の伝達が正常ではなくなっていることが知られていますが、これらを正常に近づけるお薬などを用いると同時に、認知行動療法などの心理療法を継続して行う必要性があります。

これもまた、薬の場合と同じく、心の専門家に相談し、適切な心理療法を受けなくては、強迫性障害も、うつも改善していきません。

気をつけたいのは、強迫性障害やうつを抱える方が、皆さん、「強迫性障害である」「うつっぽい」と自覚できているとは限らないということです。

つまり、ご家族や周囲の、「強迫性障害ではないか?」「うつではないか?」という気遣いが必要になる場合も、多々あります。

いずれにしても、強迫性障害やうつは、できるだけ早期に、適切な方法で改善を図ることが大切です。

生きる気力が沸かなくても、まずは心の専門家にご相談くださいね。

強迫性障害とうつ病の違いについての話はいかがでしたか。強迫性障害を乗り越えていくためのヒントを知りたい方はこちら

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