強迫性障害で「仕事が遅い」と怒られる毎日。仕事をやめるべき?

強迫性障害なので仕事が遅く、辞めるべきだろうかとご相談を受けました。こういったお悩みを抱えている方、実は多くいらっしゃるんです。いきなり辞める前にいくつか有効な方法がありますので、それをお伝えします。


こんにちは。心理カウンセラーの深海です。
MakeYouSmileマガジン!に投稿させていただきます。

強迫性障害の症状のひとつに、「仕事が遅くなってしまう」ということがあります。

これは、そのような症状の方からのご相談です。

どういうことか、詳しく解説しましょう。

20代、男性の方の例をお話しますが、実際には幅広い年齢層の方が、男女問わずに、このような症状を抱えています。

この男性は、朝、会社に出社すると、まず机の中身を確認します。

それから、その日の仕事に取りかかりますが、その日の仕事の内容や、一日の予定を確認します。

これらの確認は、一度や二度では済まず、あまり仕事をしないうちに、既に最初の一時間が経過していることもあります。

続いて、取引先との見積書を作成しますが、一度作成が完了しても、見積もりが間違っているような気がしてなりません。

業務上は、もう一度確認すれば良いはずですが、これもまた、二度、三度と確認します。

金額が間違っていて、取引先に、決められたよりも安くものを売ってしまうのではないかということが心配でなりません。

四度、五度と確認を繰り返しても不安はぬぐえませんが、ほかの仕事もあるので次の仕事に。

しかし、次に行った仕事でも同じようなことが繰り返され、悪ければ前の仕事に戻って確認をもう一度。

当然、仕事の進みは遅く、上司からは毎日のように怒られます。

そんな現状が、彼にますます「これ以上のミスをしてはいけない……」という不安を与え、不安がいっそう彼に確認の行動をとらせてしまうのです。

ようするに、仕事が遅くなってしまう症状の方は、「仕事でミスをして、会社に損害を与えてしまうのではないか」ということがとても不安なのです。

また、仕事が遅くなることで周囲や、上司からの評価がどうしても落ちること。

さらに、仕事が遅いことを理由に、上司から怒られてしまうということを繰り返すので、それによってますます不安が大きくなり、症状が悪化しやすいともいえますね。

〇専門家にまずはご相談ください

ご相談してくださった方は、「退職したほうがいいのか」ということで迷っておられますが、実際にこの症状で退職を検討する、検討せざるを得ない方は、多くいらっしゃいます。

仕事のミスが怖くて強迫性障害になったのだから、退職するのが一番だ……と思う方がほとんどなのですが、実は、いちがいにそうとは言えない現実があります。

まずは、強迫性障害であるという診断が、あなたに下されているかどうかが重要です。

ご自身で強迫性障害であると判断されているだけでは、少々立場が弱くなってしまいますので、心の専門家を訪れて、強迫性障害の診断を受けると同時に、症状に対しても適切なアドバイスをしてもらいましょう。

投薬治療、認知行動療法といった有効な治療方法があります。

既に治療を開始し、強迫性障害という診断が下りている場合は、強迫性障害の診断書を受け取ることができます。

一旦、退職をしてしまうと、強迫性障害など心の問題がなかったとしても、再就職というのは難しいものです。

心の問題を抱えながらの再就職活動はなおさらで、しかも再就職のための諸活動が新たな心の負担になり、あなたの症状の軽減を妨げる可能性も充分に考えられます。

強迫性障害は、退職すれば症状が軽減されると決まったものではありません。

ですから、診断書を使い、退職をせずにやりくりする選択肢を、まず考えてみてくださいね。

おすすめは、強迫性障害の診断が下りているということで、お仕事の内容について、最初に上司と相談することです。

お仕事の内容は、できるだけ責任の少ないものや、会社に損害を与える可能性のない(少ない)もの、お仕事量を少なく調整していただけるものを選んでいただけるよう、お願いしましょう。

診断書が出れば、退職でなくても、休職という選択肢を選ぶこともできます。

休職中の給与については、各社の規定に従うようになっていますが、労災保険の休業補償の対象になる場合は給与の2/3が、健康保険の傷病手当金として支払われることになっています。

実際には、ここから保険料などが引かれますので、2/3丸々の金額をもらえる訳ではありませんが、最長で1年6ヶ月の支払期間がありますので、この間に治療を考えるのも良いですよ。

ただ、お仕事の内容について確認しないと気が済まないという症状がある場合には、むやみに休職の道を選んでも、仕事から逃げるだけの結果になってしまい、却って完治が難しくなることも考えられます。

職場に行かなければ症状がなく、復職したときに症状も復活するのでは意味がありません。

休職、退職は最後の手段。

できれば仕事内容を変えていただくなどの方法で、お仕事を続ける道を探りましょう。

同時進行で、認知行動療法などの心理療法を行うことを、忘れないでくださいね。

認知行動療法によって、会社での確認行動は軽減・治癒する可能性があります。

心の専門家の指示に基づいた、投薬治療も有効でしょう。

強迫性障害で仕事を辞めるのは本当に最後の手段です。不安を解消するヒントがつまった話を聞きたい方はこちら

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