私は強迫性障害です。カウンセリングを受けることは効果がありますか?

強迫性障害にカウンセリングは効果があるのかどうか。きっと不安なことなどが様々あると思います。ですがカウンセリングをすることによって得られる効果と言うものもあります。ぜひそういったものを知っていただきたいと思います。


こんにちは。心理カウンセラーの深海です。
MakeYouSmileマガジン!に投稿させていただきます。

今回は、「強迫性障害と、カウンセリング」ということについて、考えてみたいと思います。

強迫性障害については、さまざまな見解はありますが、心の問題のひとつとして考えられています。

原因が、「これだ」と特定できないことが多いのですが、脳の伝達物質からの影響がみられることもあり、投薬治療だけで治るのではないかと考えていらっしゃる方も多いようです。

そこで、薬だけで治そうとしたり、自分の気持ちの問題だから……と、一人だけで頑張って耐えている、というケースもまま見られます。

特に、強迫性障害を理由に精神科などお医者さまに通っている場合には、「薬をもらっているので、カウンセリングは関係ないだろう」と仰る方もおいでです。

カウンセリングが必要かどうか?を考えるのなら、強迫性障害でカウンセリングに行った場合、一体どんなことをするのか?を知っておくとよいと思います。

強迫性障害の方が、カウンセリングにいらした場合には、「曝露反応妨害法」という方法を使い、強迫性障害の治療を行うことができます。

これは、薬物療法だけではカバーできない心理療法のひとつで、曝露反応妨害について学んだ専門のカウンセラーによって行われます。

曝露反応妨害とは、不安を感じる部分にあえて自分をさらけ出し(曝露)、それに対する反応を抑制する(不安に対して今まで行ってきた行動を妨害し、あえてそれをしない)ことで、それまでの行動パターンを変えていく、という方法です。

例えば、これは実際に行われている例ですが、ばい菌が怖くて、トイレに行けない。

人と握手することができない。

ドアノブに触れないので、開けられない……というような強迫性障害の症状を持っている方は大変多くみられます。

「不潔恐怖」などと呼ばれている症状です。

この場合は、外出から帰ってきたら何時間も手を洗ってしまったりするのですが、曝露反応妨害法では、あえてドアノブやトイレに触ったり、あえて人と握手して、べたべたと手同士をタッチしたりします。

そのすぐ後に手を洗ったりはしません。

違う例では、車の運転をするのが怖い、誰かを轢いてしまうのではないか……という強迫性障害の人に、あえて車を運転してもらったりします。

戸締まりが心配で外出できないという人には、あえて外に出ていただきます。

こうすることで、「トイレにさわったけど、大丈夫だった(病気になったり、死んだりしなかった)」「車を運転しても、誰も轢かなかった」「戸締まり心配だったけど、帰ってきたらカギは閉まっていたし、泥棒にも入られなかった」という経験を積んでゆき、最終的には「トイレに触ったらばい菌に感染するのでは」「車を運転したら、誰か轢いてしまうのでは」という不安そのものを感じなくする、というものです。

実際にやってみたら大丈夫だった、という経験を積むことは、生物が不安を感じなくなるための大切なプロセスです。

生き物はそのような、不安を感じなくなることのできるメカニズムを元々持っているのですね。

誰にでも、「最初は怖かったけど、今は平気!」というようなこと……例えば、ジェットコースターに乗るようなことが、あるのではないかと思います。

曝露反応妨害はそれによく似ていて、しかし、素人が適当に行うには難しすぎる方法です。

これらの治療は、文面に書けば簡単なようですが、実際に強迫性障害の人にとっては生半可なことではありませんし、治療を途中でやめると、かえって症状を強めてしまうこともある、危険といえば危険な方法です。

曝露反応妨害法を行っているカウンセリングルームでしか実行することはできません。

カウンセラーに専門知識がなくてはならないという注意点もありますが、継続して行えば大きな成果をあげている治療でもあり、カウンセリングを受ける大きなメリットといえるでしょう。

このほかにも、強迫性障害の際に行われるカウンセリングでは、自尊心を高めるメンタルトレーニングであったり、コーチングなどの内容があります。

これらは、強迫性障害を引き起こすに至った心理的背景を紐解き、カウンセラーとともに自分のこと、自分の過去の出来事や、心の動きを理解するのが目的です。

自分の過去を見つめなおし、自分の心にどんな感情が宿ったのか、自分の心がどんな動きをしたのか。

今まで見て見ぬふりをしてきた、心の隠された部分を紐解くことで、ありのままの自分を受け入れると、やがて強迫性障害の症状が和らいでいくことが確認されていますよ。

いずれの治療においても、投薬治療や、カウンセリング以外の精神療法では踏み込めない一面を持っており、薬物療法だけではカバーしきれない部分の治療を担っています。

カウンセリングなんて意味が無いと考えるのではなく、カウンセリングにしかできないことがあるという認識を持っていただき、ぜひ強迫性障害のご相談をされると良いと思います。

強迫性障害とカウンセリングで得られることについての話はいかがでしたか。不安を解消し本来の自分を取り戻すヒントがつまった話を聞きたい方はこちら

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