強迫性障害を克服する3つのポイントとは?

強迫性障害の克服、それはちょっとやそっとでできるものではないんですね。どういった方法が有効なのか、今回は3つのポイントに分けてお伝えします。正しい理解というものが克服につながっていきます。


こんにちは。心理カウンセラーの深海です。
MakeYouSmileマガジン!に投稿させていただきます。

今回は、強迫性障害を克服するためのポイントについて、お話しますね。

〇正しく知ることが重要

強迫性障害を克服するために、まず第一に大切なことは、「強迫性障害は、克服することが可能な、心の問題である」という認識を、しっかりと持つことです。

強迫性障害は、戸締まりや火の元を何度も何度も確認したり、自分が人のことを傷つけていないか異常に気にしたり、また、いやというほど手を洗って、洗っても洗っても納得できない、といったような症状があらわれます。

その症状の特徴から、「神経質な性格がエスカレートしたもの」ですとか、「ものすごく不安になりやすい性格」だと捉えられてしまいがちです。

本人にも、身近な人や家族にも、性格のせい……ひどい場合には、「いやな」性格、「悪い」「だめな」性格と受け取られてしまう。

すると、そもそも心の問題によるものだということが認識されず、事態を悪化させることがままあるのです。

それは時として、心の問題だということを認識したあとも、「性格が悪い」「性格のせいで心の問題になった」と、自分自身や家族を責める姿勢をもたらすこともあります。

当然それは、強迫性障害の回復を妨げる効果しか生みません。

克服のための第一歩は、「正しい認識」そのひとことに尽きます。

〇長い目で克服を諦めない

次に、重要なのは、「長期的な視点で、気長に治療に取り組む」ということですね。

これは強迫性障害に限らず、どの心の問題にも言えることなのですが、同時に、どの心の問題においても、もちろん強迫性障害においても、陥りやすい罠のひとつです。

これは、40代の男性で、強迫性障害を発症した方の実例です。

ご自身が、強迫性障害という心の問題であることは認識しましたが、どの心の専門家に相談しても、症状が良くならないということでお悩みです。

しかし、よく話を聞いてみますと、その男性は、ひとつの治療を2~3ヶ月試して、効き目がないと、もう「この治療は効かない!」ということで、諦めてしまい、お薬を飲まなかったり、治療の継続をやめて、投げやりの生活を送る。

またしばらくすると、救いを求めて、画期的な治療や、新しい薬などがあるか、今までに使ったことのない薬がないかな……そんな気持ちで、行ったことのない医療機関や、カウンセリングルームを訪れる……といったことを、繰り返していらしたようです。

専門家の目から見ると、これは良くなるどころか、いつまでも改善がみられないパターンのひとつ。

たった2ヶ月や3ヶ月、それもお薬を飲んだだけで、カンタンに治療できるものではありません。

一度心の問題を抱えたら、その回復には1年、2年と、年単位の時間がかかることを、是非知っていただきたいのです。

強迫性障害に対しては、有効とされるお薬がいくらか出ています。

※注釈:お薬に関しては必ずお医者様、各専門機関に言われたことを守ってご使用ください

セロトニンなどといった脳内物質の働きを、調整するためのお薬です。

しかしこれも、飲んで有効性を実感できたという人は、実験段階では全体の約半分に留まりました。

現在、強迫性障害の治療に最も効果的と言われているのが、「曝露反応妨害法」という治療方法です。

ひとくちに言えば、恐怖や不安を感じている出来事を、あえて行い耐性をつけるという方法ですが、効果が高いといわれるこの方法をもってしても、こうした心の問題が「すぐに治る」ことは通常、ありません。

どうか、長い目で見て、克服を諦めないでください。これが2つめのポイントです。

〇周囲の協力も重要

最後の1つは、カンタンなようですが難しい、「周囲の方からのご協力」という点です。

まず、強迫性障害になった人は、自分が「〇〇しなくてはいけない」と思っているだけではなく、家族の方にも「〇〇するように」と強要する場合があります。

それで家族の方を困らせたり、生活に支障が出始めたとしても、ご本人は何ら問題があると思えず、自分が心の問題を抱えているということに、全く気付かないケースが少なくありません。

そんなとき、ご本人に、それが心の問題なんだよ、ということを教えてあげる、心の専門家への相談を後押ししたり、セッティングする。それは、身近な方にしかできない、最上のサポートと言えるかもしれません。

ご本人には問題意識がないので、心の問題として捉えることを拒絶することももちろんあるのですが、それで「言うことをきかないから」と諦めてしまわず、辛抱強く解決への道を探っていただきたいのです。

一度克服をはじめて、容易に改善しないからと諦めてしまったご家族に対しても、根性なし! という視線を見せるのではなく、あたたかく応援する姿勢を持ち続けていただきたいと願います。

ですから同時に、強迫性障害を抱えるご本人の立場からみたとき、その克服のポイントは、身近な人が言うことを信じる、拒否しない、ということ。

ときには、ご本人にもご家族にも、「心の問題だと認めたくない」「その手の専門家のところには、訪れたくない」という心理が働くものですが、症状をエスカレートさせず、早期に回復させるためにも、早めの対策は望ましいのですよ。

ここで紹介しました、3つのポイントのうち、どうしても難しいのは最後の1つかもしれません。

状況が悪化すればするほど、強迫性障害の方にもご家族にも、どうにもならないジレンマのような気持ちや、相手を責めたくなる気持ちが働くかも。

時にはそんな心に囚われたとしても、やはりお互いが大切な家族ですよね。

どうかお互いを拒絶することなく、一歩一歩を歩んでいただきたいと願います。

強迫性障害を克服するための3つのポイントの話はいかがでしたか。強迫性障害を解決するヒントをもっと知りたい方はこちら

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