強迫性障害ってどんな症状?

強迫性障害という症状をご存知でしょうか。ただの心配性じゃないの?とかたずける前に知っていただきたいと思います。そして日本でもけっこうな人数の方が苦しんでいらっしゃるのです。


こんにちは。心理カウンセラーの深海です。
MakeYouSmileマガジン!に投稿させていただきます。

さて、皆さまは、「強迫性障害」という症状があることをご存じでしょうか?

このページに辿り着いているということは、既にその名称について少し知っていたり、詳しくはないけれども、気になっているかもしれませんね。

私のほうでも、「強迫性障害って何ですか?」「どんな症状なんですか?」とお聞きいただくことが増えています。

そこで、今回は、強迫性障害について、その症状の概要をお話したいと思います。

〇どんな状態になる?

強迫性障害というのは、なにか強い不安、強いこだわりがあり、そのことによって、「日常生活に支障が出る」状態を言います。

ひとつのポイントは、「日常生活に支障が出る」ということ。

誰しも、「これはこうしたい」というこだわりくらいはあるものですが、それが日常生活に支障を来すとなると、強迫性障害として考えられるのです。

不安の場合も同じです。

例えば、強迫性障害によくある症状のひとつが、出かける際に「カギをかけたか?」あるいは、「火元を確認したか?」などが心配になり、何度も何度も家に戻ってしまうというもの。

戻って、出かけようとして、心配になって戻って、確認して家を出るのに、また不安になって戻ってきてしまう。

症状がエスカレートすると、これを繰り返して結局出かけること自体が不可能になってしまうこともあります。

あるいは、番号、ナンバーにこだわる人がいます。

自分のラッキーナンバーは、7だ! と思い込むあまりに、とにかく7にこだわり、何でも7つ、順番なら7番でなくては納得できなくなり、7つ以外のものは受け入れられなくなり、とうとう生活が不便になってしまう、などということがありますね。

よく知られた症状の中には、こんなものもあります。

とにかく手を洗うのです。

何かを少しでも触った後には、手がバイ菌で汚染されたと思えて仕方なく、石けんをつけ、何分も洗い続け、水を流し続け、アルコールで消毒する。

当然、手がカサカサになって、荒れたりもしますが、洗うことをやめられません。

時には、洗うのが何時間にも及ぶことも。

公共の場所には、ウイルスが気になって出かけられないという人もいます。

これらの症状は、「強迫観念」「強迫行為」の2種類に分類されます。

〇強迫観念

「強迫観念」というのは、ある考えが頭から離れない、不安な気持ちを取り除くことができない状態を言います。

さきほどの例で言えば、「カギを閉めていないのではないか?」「火をとめてこなかったのではないか?」という不安です。

この不安は、「人を傷つけるのではないか?」とか、「誰かから傷つけられるのではないか?」という不安感の中に分類されています。

自分でも、こうした感情が不合理であるとわかっていながら、不安な気持ちや考えを止めることができないのです。

〇強迫行為

一方の「強迫行為」ですが、こちらは、強迫観念を基として、「こうしなくてはならない!」というルールを自分で作り、行動に移してしまう症状です。

例えば、火の元やカギを確認しに、家に帰ったり、手を洗ったり。

これもまた、自分自身で「意味の無い行為だ」とわかっていますが、カギを確認しに戻ったり、手を洗うことをやめられません。

また、誰かのことを傷つけたのではないか? 車に乗れば、事故を起こしたのではないか?と不安になり、テレビのニュースに自分が出ていないか確認するという人もいます。

強迫観念、強迫行為と分類してはいますが、現実には、両方がセットになっていることがほとんどです。

不安で仕方ないので行動に移すけれど、自分でもそれがくだらない、意味が無いと思えてしまうので、意味の無いことをする自分にますますいらだちを覚える結果となります。

日本においては、強迫性障害の人の半数近く、おおよそ40~45%の方が、不潔恐怖、つまりバイ菌が心配で手を洗ってしまう人であると言われています。

これは世界的にも「半数近く」という割合は変わらないので、日本だけではないということがわかりますね。

次いで、人や自分を傷つける、傷つくことへの心配が大きい人。

戸締まりや火の元が気になる人も、ここに含まれています。

また、正確性を期すあまりに日常生活がスムーズに運べない人、などが多くみられています。

こうした症状によって、日常生活が送れなくなりますので、世界保健機関(WHO)では、強迫性障害を、生活上の機能障害を引き起こす10大疾患のうちのひとつに掲げています。

それだけ、多くの人が、強迫性障害に悩んでいるということですね。

厚生労働省によれば、日本で強迫性障害の症状を呈している人は、50~100人に一人、推定100万人強になるといいます。

しかしこれは推定の人数です。というのは、日本では強迫性障害の症状を呈していても、これを心の問題であると考えずに、だれにも相談せずに過ごしている方が相当数いると思われるからです。

ある研究データでは、不安障害を抱える方、その症状を自覚する方でも、専門機関に相談するのはそのうちのわずか19%に留まったといいます。

このことを考慮すると、少なくとも日本においては、いまだ強迫性障害への解決策を得られずに、その症状に苦しんでいる方も多いと思われます。

強迫性障害は、心の問題のひとつです。

心の専門家に相談することが、強迫性障害を改善に向かわせる第一歩であることをぜひ認識していただきたく思います。

強迫性障害の症状についての話はいかがでしたか。プラス思考になれ、楽しい人生を送るためのヒントがつまった話を聞きたい方はこちら

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