現代にはびこるネグレクトって何?どんな意味?

ネグレクトいう言葉の意味をご存知でしょうか?今回は現代にはびこっているこのネグレクト、実は人間だけに起こるものではないのです。なんとあの動物も!?ネグレクトについて詳しくお伝えしていきます。


こんにちは。心理カウンセラーの松です。
MakeYouSmileマガジン!に投稿させていただきます。

子供の育て方に悩むお母さんに、専門家の立場からアドバイスさせて頂きます。

今回は最近よく聞く「ネグレクト」についてお話したいと思います。

皆さんは「ネグレクト」の意味をご存知でしょうか?

実はネグレクトとは人間だけではなく、動物や鳥、植物にもみられる行為です。

ネグレクトの意味を含めて、それが何なのかご紹介しましょう。

○ネグレクトとは

ネグレクトとは「育児放棄、育児怠慢」を表す言葉です。

しかし最近ではもう少し広い意味で使われ、動物虐待、高齢者虐待の場合でも使われます。

ネグレクトは虐待の一種ですが、暴力というよりも無視、放棄といった行為に使われます。

幼児にご飯を与えなかったり、自動車に幼児を置き去りにしたままパチンコにのめり込む親に当てはめる事が多い言葉です。

少し難しく言うと、児童虐待防止法の定義では、ネグレクトは「心身の正常な発達を妨げる減食・長時間の放置」 と 「保護者以外の同居人による前記の行為と、その行為を保護者が放置すること」です。

暴力で身体を傷つける虐待よりも、ネグレクトの方がより子供の心理状態を傷つけ、その後の人格形成にかなり悪影響を与える行為だと指摘する専門家もいます。

○ネグレクトの意味

ネグレクトとは、英語のNeglectの「怠慢・粗略」「無視・軽視」から生まれた言葉です。

同様の単語でNegligenceがあります。仕事や経済の分野における義務不履行や職務怠慢を意味して使われています。

○ネグレクトの種類

ネグレクトには、大きく分けて二つの種類があります。

.積極的ネグレクト:理由なく育児を放棄すること。

.消極的ネグレクト;経済力不足、精神疾患、知的障害などで育児が出来ないこと。

これを見る限り、ネグレクトは必ずしも親の問題だけではない事が分かりますよね。

子供に愛情が無い訳ではないのです。貧しさや病気によってやむを得ずネグレクトしてしまう事もあります。

そして理由なく育児を放棄する積極的ネグレクトは、自然界ではよくある行動です。

○ネグレクトする動物

一番ネグレクトで有名な動物はパンダかもしれません。

パンダは双子が生まれる確率が45%ありますが、2頭育てる事はめったにありません。

1頭にしかミルクをあげず、もう1頭はそのまま放置するか自分の体重で圧死させてしまいます。

そのため動物園などでは双子のパンダが生まれると、1頭を素早く隔離し、人間がミルクを与えます。

しばらく様子を見た後、2頭をすりかえながら、お母さんの母乳をどちらにも飲ませて2頭とも大きくなるまで成長させます。

猿が育児放棄するのも有名です。

猿が育児放棄した子猿を母乳が出る犬が代わりに育てた例もあります。

身近な動物ではハムスターなどもストレスや環境の変化で子供を食べてしまう事がよくあるのです。

○ネグレクトする理由

理由無く育児を放棄する積極的ネグレクト。

これは人間の場合は、親もネグレクトされたから子供に連鎖するとか、子供が育てにくい環境にあったなどの理由がつけられます。

しかし動物に当てはめるとなぜネグレクトするのかわかりません。

なぜ動物は育児放棄するのでしょうか。

はっきりした理由はわかりませんが、一つには優秀な遺伝子のみ残すという本能が働くといいます。

野生動物の世界では、身体の弱い子供は最初から育児をしない例があります。

子供を互いに喧嘩させ、勝ち残った子供だけを育てる方法を取る動物も多いのは、本能的に弱肉強食が身に付いているからかも知れません。

人間も動物も、子育ては非常に負担が大きい行為です。

少しでもよけいな負担を減らし、生き残れる道を模索するために、本能的に育児を放棄するのでは、という見方もあります。

○現代にはびこるネグレクト

昔に比べて、現代ではかなり生活が便利になりました。

しかしその裏側では、快適な生活を支えるために女性の社会進出が当たり前になっています。

子供の子育て、これは日本ではまだまだ女性の仕事だという社会風潮があります。

しかし海外では違います。

香港のキャリアウーマンは家事育児はフィリピンのメイドに一任して働くのがステータスですし、スウェーデンでは男性の育児参加は当然と認識されています。

日本のネグレクトの問題は、母親に育児を押し付けすぎる現代の日本社会の問題とも言えるのではないでしょうか。

また、子育て、結婚が重要視されなくなった事にも影響があります。

昔は結婚は当然と考えられて、結婚していない、子供のいない女性は「負け犬」でした。

しかし現代では男女ともにお一人様世代が増加しています。

新宿区を例にあげると、夫婦と子供という家族世帯よりも、単身者世帯の数の方が上回っているのです。

生涯未婚率は年々増加していますから、この現象は都会に限らずに本全国に広まっていくはずです。

そんな中、子育てに追われる自分を虚しい、と感じる女性もいるはずです。

キャリアを捨て、子供の為に公園デビュー、学校のPTA行事などに時間を費やす母親は、気持ちの奥底で割り切れない気持ちがつのり、苛立からネグレクトする傾向があると言われています。

離婚の増加によって子供がいても再婚のために恋愛する親もいます。

その結果子供への関心が薄れ、自然にネグレクトしてしまった事例もよくあります。

同じ兄妹でも異母兄妹のネグレクト問題もかなりの数で耳にします。

いかがですか。ネグレクト、と一口に言っても現代では様々な要因が含まれます。

家族関係、社会背景の変化で、子供と親の関係は他人よりも距離の取り方が難しくなるかもしれません。

大切なのは、誰かが子供を見守り、防波堤となって庇護する事です。

映画にもなった有名な小説「ホームレス中学生」では、親に見放された主人公を助けてくれたのは、友人のお母さんでした。

ネグレクトされている子供はかなりの数いるはずです。

困っている子供を助けるのは、それが実親でも、近所のおばさんでも、子供にその時に与える影響はほぼ変わらない、という事だけは、しっかりと知っておいてくださいね。

ネグレクトの意味、その実態についていかがでしたか。心の問題を解決していくためのヒントを知りたい方はこちら

◯この記事がお役に立ちましたらぜひソーシャルメディアで共有してくださいね^^

最新の人気記事

サブコンテンツ