摂食障害の家族がいます。どうしてあげたらいいですか?

摂食障害になってしまった家族への対応、とってもデリケートなんです。良かれと思ってとった行動が悪い方向に転がりやすいのです。なんでそうなったの?という質問ひとつとっても本人を辛くさせる言葉になってしまうのです。


こんにちは。心理カウンセラーのサラです。
MakeYouSmileマガジン!に投稿させていただきます。

摂食障害のクライアントの皆さんは、自分との戦いに苦しみ、他人の好奇の目におびえ、家族の無理解に苦しみます。

私の拒食症のクライアントさんは、父親に羽交い絞めにされて食べ物を無理やり口に入れられました。

過食症のクライアントさんは、冷蔵庫にカギをかけられ、ごみ箱まであさってしまったそうです。

彼女たちをこれ以上追いつめてはなりません。

家族は彼女たちの敵ではないのです。

ここでは、摂食障害のクライアントを持つ家族が何をすべきなのかを考えてみたいと思います。

家族は原因を突き止めるべきではない!

「どうして拒食症になってしまったの?」「どうして過食症になってしまったの?」

家族ならだれもが言いたくなる言葉だと思います。

ですが、ぐっと飲み込んでもらいたいのです。

家族は、あくまでクライアントさんの全面的な味方になってあげて下さい。

摂食障害は、単純に食べない、たくさん食べすぎるというだけの問題ではありません。

例え、力でその状態を押さえつけてしまっても、また同じことを繰り返すことになってしまいます。

原因がわかったらどうしますか?あなたが原因だと言われたらどうしますか?

どうすることはできないでしょう。

原因をみつけ、心のほころびを縫うのはカウンセラーである私たちの役目なのです。

カウンセリングを行うことは、自分の心の傷と向かい合い、認めることになります。

その過程の中では、泣き叫びたくなるほど辛いことも多くあるでしょう。

そんな時に、「大丈夫だよ。そばにいるよ。」と何度も、毎日伝えてあげてほしいのです。

誰も悪いわけではない!

確かに、ネグレクトやDVなど家庭に問題がある場合も多くあります。

そのような家庭には、また他のアプローチが必要です。

ですが、愛情の定義は非常に難しいと思います。

ご両親がどれほど愛情を注いだつもりでも、クライアントさんには伝わっていないことがよくあります。

片思いの時の気持ちを思い浮かべてもらったら想像しやすいでしょか?

そのことだけを取り上げ、「母親が悪い!」「父親が悪い!」と犯人捜しをするのはやめてください。

誰も悪いわけではない、すれ違ってしまっただけのことも多いのです。

ご両親は、「私の育て方が悪かった」と必要以上に自分を責めることはやめてください。

そんな皆さんを見て、クライアントさんは私が苦しめているとさらに自分を責めてしまいます。

消えてしまいたいと訴えるクライアントさんも多くいます。

例え、クライアントさんを苦しめたその本人が分かったとしても、皆さんはどうしますか?排除しますか?そんなことはできませんよね。

今苦しんでいるクライアントさんをどのように明るいところに引っ張り上げてあげるのか、そのことだけを考えましょうね。

「大丈夫!これからのことを一緒に頑張ろう」と伝えてあげてください。

恥ずかしがらずに抱きしめてあげてください。愛されている実感がクライアントさんには最も必要なのです。

子供でいさせてあげて!

家族がすべての原因でないのは、既述の通りです。しかし、対処法については反省をする点もあります。

皆さん、家族はクライアントさんをちゃんと子供でいさせてあげましたか?

私のクライアントさんD子さんは、両親の母親であるという役割を期待されていた娘さんでした。

思いやりにみちたしっかりした子でしたが、両親の不仲に苦しんでいました。

一方で、D子さんはそんな両親を心から愛していました。

父親からは母親の悪口を、母親からは父親の悪口を聞く辛い日々だったとD子さんはカウンセリングで訴えています。

黙って聞いていた毎日でしたが、とうとうD子さんは限界を迎えてしまいます。

拒食症になってしまったのです。

D子さんは親ではありません。不仲は個々の理由があるので、我々カウンセラーが口を出すことではありませんが、D子さんが甘えることができる環境はそこにはなかったのです。

結果的に離婚になることは仕方ないにせよ、自分たちの愚痴をD子さんに話すことで解消することはやめること、子供の考えを判断基準にしないことをご両親にお願いしました。

その上で、D子さんに今までの感謝を素直に伝え、愛していることを言葉だけではなく、スキンシップで伝えるようにお話しました。

D子さんは、このようなご両親のサポートのもとで少しずつ立ち直っていきました。

本来の子供に戻ることで回復した事例だと思います。

家族にできること

拒食症のクライアントさんの体重を増やしたり、過食症のクライアントさんの食生活そのものを制約したりすることは家族ではできません。

もし、命にまでその影響が及んでいる場合は医療の力を借りる必要があります。

その時には、我々カウンセラーに助けを求めてください。適切な施設を紹介することも可能です。

クライアントさん自身のこれからをコントロールすることも避けてください。

クライアントさんは個人であり、あなたの思いで支配することはできません。

家族にできることは、クライアントさんの全面的な味方になること、サポート役に徹することです。けして否定はしないでくださいね。

「痩せていても太っていてもあなたであることは変わりない。今のあなたも愛している」「私はあなたのそばにいつもいる」という思いを言葉だけではなく、抱きしめることで伝えてください。スキンシップは大切ですよ。

クライアントさんに寄り添うことが家族にできるただ一つのことなのです!

摂食障害を持つ家族への接し方の話はいかがでしたか。心の問題を解決できるヒントがつまった話を聞きたい方はこちら

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