自律神経失調症に有効な漢方ってありますか?

自律神経失調症の治療において漢方薬を使うことがあります。漢方と聞いてもあまり馴染みのない方も多いと思いますので、今回は漢方の考え方やどう作用していくのかといったことをお伝えしていきます。


こんにちは。心理カウンセラーの深海です。
MakeYouSmileマガジン!に投稿させていただきます。

自律神経失調症を治療したい! と思ったときに、あなたには、複数の選択肢があります。

そのうちのひとつが、漢方薬を利用した治療です。

編注:漢方薬の使用については薬剤師さんおよび専門の先生にご相談ください。
   ここではご紹介にとどめさせていただきます。
 

自律神経失調症には、精神安定剤や、抗うつ剤が処方されることが多く、ビタミン剤なども処方される代表的な薬です。

女性の場合には、ホルモンバランスの崩れが自律神経失調症を引き起こしていることもありますので、ホルモン剤が処方されることもあります。

これらとは別に、漢方薬での治療を希望した場合には、漢方薬が処方される場合があります。

漢方は、体内のどこかに作用して治療を行うというよりは、徐々に体全体に作用して、体質を改善していくタイプの薬です。

自律神経失調症は、「緊張しやすい」「上手にストレスを発散できない」「神経質である」などの体質が関係していることが多く、漢方によってこれらの体質を、ストレスに強いタイプへ変えていこうという発想です。

3本の柱

漢方というと、あまり馴染みの無い感覚を抱く方も多いと思いますので、その考え方について、少しご紹介しますね。

漢方の考え方の基本は、「気」「血」「水」(き、けつ、すい)の3本柱にあります。

「気」は、目に見えないエネルギーのこと。

「血」は、見てのとおり血液のことで、「全身を巡り、エネルギーをすみずみまで届ける働きをするもの」という意味です。

「水」は、血液ではない体内の水分のことで、水分代謝のことも指し示しています。

この3本の柱が、バランスよく循環することで、健康な心身が保たれる、というのが漢方の考え方です。

したがって、健康が損なわれるときは、この3つのうちのどれか、あるいは全部が損なわれ、バランスが崩れているわけで、漢方によってバランスがとれるよう調整することが、漢方処方の目的となります。

そこで、自律神経失調症ですが、これは、3つのうち、「気」と「血」の2つが損なわれるために起こる問題と考えられています。

「気」については、気の流れが滞り、しかも気の量も全体的に不足している状態。

「血」については、血の巡りが順調でなく(いわゆる、血行不良)、血液の量も不足していると思われます。

そのため、漢方としては、気の量と血の量を補い、しかもめぐりをよくする種類のものが処方されます。

もちろん、何種類かある中でも、その人に具体的に出ている症状を参考にします。

具体的に言うと、

・のぼせや、めまいには「女神散(にょしんさん)」

・便秘には、「大承気湯(だいしょうきとう)」

・頭痛や、神経衰弱には「香蘇散(こうそさん)」

・どうき、不眠、不安、イライラには「加味帰脾湯(かみきひとう)」や、「柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」

……といったような漢方が使われます。名前を言われてもちょっと難しいですよね。

漢方は、その人その人の症状にあわせて、かなりオールマイティーな使いかたや組み合わせができるものですので、上記に挙げたもの以外でも、自律神経失調症で処方される可能性は十二分にあります。

ですので、時折ですが、出されたお薬のお名前を見て、「ここに載っていないお薬を出されたのですけど、自分、本当は自律神経失調症ではないのでしょうか……」という不安を抱く方もいらっしゃいますが、それは違います。

特に漢方の場合は、一概に上記のものが出されるとは言えないと思いますので、ご安心くださいね。

漢方を処方されたときに、もちろんお薬の種類や効能ということも、気になるとは思うのですが、最も気にかけていただきたいことといえば、あの漢方特有の、効きの遅さでしょうか。

穏やかで、ゆるやかなイメージのある漢方。

それもあながち間違ってはいませんが、効き具合もとてもゆるやかです。

即効性はほぼなく、1ヶ月2ヶ月と飲まなくてはわからないものです。

実例を挙げますと、30代、女性の方で、自律神経失調症と診断された際に、医師がたまたま漢方を多用する方だったために、漢方薬を中心とした治療を行うことになりました。

彼女は漢方について、即効性はないと理解していましたし、自律神経失調症の治療にも時間がかかることを理解していました。

ですから、その漢方医と相談しながら、2年もの長きにわたり、地道に症状にあわせた漢方を飲み続けました。

結果として、めまいやだるさといった症状が消え、今では服薬の必要も無く日常生活を送っています。

漢方には合う、合わないがありますが、飲みはじめて1ヶ月ほどで、全く動くこともできなかった自律神経失調症から回復のきざしが見られる方もいらっしゃいます。

たくさんの種類がありますので、どれが合うかそうでないか、様子をみながらの服用にはなりますが、試す価値のある治療法と言うことはできるでしょう。

自律神経失調症の治療では、漢方と、西洋医学のお薬を一緒に飲むケースもあります。

いずれの場合も処方は症状をみて、ということになりますので、担当医に相談したり、漢方医を探してみてくださいね。

自律神経失調症に有効な漢方の話はいかがでしたか。心に抱えている問題を改善したい方はこちらから

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