自律神経失調症とうつ病との違いは?

自律神経失調症ってうつ病みたいなものでしょう?と言われる方がいますが、これは違うんです。自律神経失調症について正しく知ることによって早期にリスクを回避することもできます。今回はこの違いについてお伝えします。


自律神経失調症とうつ病との違いは?

こんにちは。心理カウンセラーの深海です。
MakeYouSmileマガジン!に投稿させていただきます。

さて、今回のテーマは、「自律神経失調症と、うつ病との違い」です。

自律神経失調症と、うつ病とは、症状も原因も似通っているだけに、混同してしまう方も多くいらっしゃいます。

同じものの別名だと思われてしまったり、中にはうつ病は疾患だけれど、自律神経失調症は一般的な症状の総称だ、と言う方もいらっしゃいます。

その境目は、非常に曖昧です。

しかし、自律神経失調症と、うつ病との間には、確実に一線をひける部分があるのです。

それは、引き起こされている不調の、直接の原因が何なのか? というところ。今回は、そのあたりを詳しくみていきますね。

自律神経失調症でも、うつ病でも、引き起こされる症状はよく似ています。

精神的には、やる気の喪失。積極性や、思考力の欠如。身体的な面では、朝起きられなくなる、夜眠れずに慢性的な寝不足になる、いつもだるさを感じて動けなくなる、などです。

しかし、その不調の原因は、大きく違います。

うつ病の場合、これらの不調の原因になっているのは、脳内の神経伝達物質の異常です。

ストレスをはじめとした何らかの理由で、脳内のセロトニンやノルアドレナリン、ドーパミンといった神経伝達物質が減少し、そのためにうつ病の症状が出ていると考えられています。

セロトニンは、睡眠、体温調節、消化器官の運動といった生理的な機能や、歩く、咀嚼するなどのリズム運動などを司る物質です。心のバランスをとっているのも、セロトニンです。

ノルアドレナリンは、身体の俊敏な動きを司っていますので、ノルアドレナリンが減少してしまうと、思った通りに身体が動かないというようなことに、なってしまいます。

そして、気分を高揚させる働きもあるので、やはり減少すると、気分が落ち込むわけです。

ドーパミンもまた、身体をスムーズに動かしたり、やる気を起こさせたり、満足感を味わったりするための物質なので、不足すると動きが鈍くなり、やる気も減退してしまいます。

3つの物質は常に、脳内でバランスをとりながら増減しているのですが、過度のストレスなどによってバランスが崩れてしまうと、うつ状態を作り出す原因となります。

また、バランスが崩れてどれかが増えすぎたりしても、結果は同じです。

こうした症状は、やはり自律神経失調症の、倦怠感、やる気が出ない、憂鬱感などに通じるところがあり、ふたつが混同される原因となっています。

しかし、自律神経失調症の原因に、脳内の伝達物質は関係ありません。自律神経失調症は、自律神経の調子が崩れることによって引き起こされています。

自律神経は、ストレスや気温の変化など、体外のさまざまな変化に、身体を対応させ、体内の状態を一定に保つ働きをしている神経です。

内臓の状態を保持したり、血管を収縮、あるいは拡張させたり、ホルモンの分泌なども自律神経が司ります。

交感神経と、副交感神経という名前を聞いたことがあるかと思います。

それぞれが、緊張と、リラックスを司る神経で、このふたつを合わせて「自律神経」と呼んでいるわけですが、私たちの身体は、交感神経と副交感神経が、バランスをとることで一定に保たれているわけです。

このバランスが崩れた状態が、「自律神経失調」なのです。

神経が、過剰なストレスに長時間さらされ続けると、自律神経はストレスに対応したり、ストレスを排除しようとするあまり、ふたつの神経のバランスをとれなくなってきます。

通院をやめてから発覚したこと

ある、20代の女性の例があります。

彼女もまた、全身の倦怠感、下痢や便秘を繰り返す……などの、自律神経失調症の症状に悩まされてきました。

手足が冷えたり、また異常なほどの汗をかくことがあり、月経不順もありました。

自律神経は、ホルモンバランスにも深く関わっていますので、女性が自律神経失調症になると、よく月経の周期が不順になるのです。

最初のうちは通院をしていましたが、経過が芳しくなく、目覚ましい改善がみられないということで、彼女は2ヶ月ほどで通院をやめてしまいました。

その後、一人だけでは適切な対処がとれなかったことで、思い通りにならない自分自身の身体にさらなるストレスを抱え込んでしまった女性。

家族の目からみても、落ち込みがひどいというので、再度専門の機関へつれて行ったところ、以前は診断されなかった、うつ病と診断されてしまいました。

これは、さまざまなストレスによって自律神経失調症になってしまったものを、そのまま適切な処置をとって、ストレスから解放してあげることができなかったために、やがて自律神経失調症のストレスから、さらにうつ病を発症してしまったケースです。

実はこうしたケースは、少なくありません。自律神経失調症はホルモンバランスなどを崩し、別の不調を引き起こす大きな原因になり得ます。

その、「別の不調」の代表が、うつ病なのです。

当然のことですが、自律神経失調症からほかの不調を発症した場合には、ふたつの心の問題を同時に解決しなくてはならず、その解消には長時間の努力や忍耐を必要とします。

そうならないためには、自律神経失調症を自覚した時点でしっかりとした対策をとり、投げ出さずに、事態の早期解決を図ることが大切なのです。

自律神経失調症には、ご自宅でできる対策もたくさんありますが、それぞれの症状に合った治療をすることで、早く症状を和らげることが可能です。

たいした不調ではない、身体の病気ではない、と軽く見ずに、心の専門家を一度訪れてみてください。

自律神経失調症とうつ病の違いについてはわかりましたか。心の問題を解決していくためのヒントを知りたい方はこちら

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