会社で苦手な上司に会うと手の震えが止まりません。止める方法はないですか

苦手な人を前にすると手の震えが止まらないという方がいらっしゃいます。この原因、やはり心に抱えている問題から起こるものでもあるんですね。いったいどうやって解消していけばいいのか、今回はそれをお伝えします。


こんにちは。心理カウンセラーの深海です。
MakeYouSmileマガジン!に投稿させていただきます。

今回は、「会社で苦手な上司に会うと手が震えてしまって……」というご相談に、お答えしたいと思います。

人間、会社に勤務していれば、苦手な上司の一人や二人出会うものですが、通常の場合は彼や彼女を目の前にしても、緊張するくらいで、「手が震える」などといった身体症状を伴うことはそうありません。

ただ、これが緊張のあまり手が震えるというようなことですと、「対人恐怖症」という、心理状態からくる症状のひとつかもしれませんね。

例えば、こうした実例があります。
30代男性の方ですが、通常は、オフィスの一人部屋で仕事をしています。

それまで、何ら問題なく仕事を続けてこられていましたが、新しい上司が来た途端に、仕事の環境が一変してしまいました。

今までうまくいっていたホウレンソウがうまくいかない。その新しい上司が、重箱の隅をつついたようなミスの指摘を行う。

それまでの上司は、職場全体で仕事をすすめ、ミスはお互いにカバーする姿勢であったのに、新しい上司は、職場全体の連携ということをあまり考えず、部下との報告や連絡を怠り、結果的に生じたミスには、部下を叱りつけるという対処をするのです。

元々、男性は完璧主義の気があり、ミスといってもそれほど多くはありませんでした。

上司がきちんと、自分や他の部下の仕事を把握し、うまく回してくれれば、しなくてもよいミス。

それが、上司が変わってから劇的に増え、しかもその責任はすべて彼のせいにされてしまう……。

彼はこの新しい状況に非常に大きなストレスと緊張を覚えます。

「これ以上、ミスを重ねてはいけない……」

そんな気持ちで、日々真剣に仕事に取り組んではいましたが、やがてオフィスに上司が顔を見せるたびに、「またミスを指摘され、怒られる……」という緊張から手が震え、身体のコントロールがきかない状態になってしまったのです。

対人恐怖症には、色々な症状のパターンがあるのですが、例えば、会議やプレゼンテーション、或いは結婚式のスピーチなどで、大勢の人の前に立つと緊張して手が震える! といったことも、類似した症状のひとつです。

大体は、手は震えるけれども一所懸命落ち着こうとすれば話はできます。これが、落ち着こうとしてもできず、大勢の前で声が出ない、話ができない……というようになってしまうと、やはり対人恐怖症と判断されます。

苦手な上司があらわれて、手が震えてしまう……というような場合も、主な対処方法はこれと同じです。

症状の原因が「苦手な上司」とハッキリしていますから、比較的対処がしやすい対人恐怖症であるともいえます。

手が震えるメカニズムとしては、誰か緊張する相手を目の前にすることで、緊張が極度に達し、自律神経のひとつである交感神経が興奮して、手の震えを引き起こすようになります。

震えが止まらないというのは、このときに、交感神経を抑制し、身体をリラックスさせる働きである副交感神経が上手に働いていない、ということを示しています。

ですから、副交感神経を活発に呼び起こす行動をしてあげましょう。

具体的には、深呼吸や、「てのひらに3度「人」と書いて飲み込む」などといった、おまじない的なものです。

深呼吸は、子どもの頃体操でやった深呼吸を思い出して、ゆっくりと行うとよいでしょう。

昂ぶった交感神経を沈静化させるのに非常に効果の高い方法です。

落ち着くためのおまじないは人によって違う部分もあるようなのですが、「てのひらに3度「人」と書いて飲み込む」というのは全く根拠のないことながらも、日本では古くから言われてきたおまじない。

オリンピックに出るようなアスリートにも、競技前に実行している人がいらっしゃるようです。

根拠はなくとも、「これで落ち着ける」と信じられていることを実行するのは、心を落ち着けるには有効な方法なのですね。

こうした、心理的なものとは別に、薬物療法もあります。

これはどういったお薬かというと、不安を和らげる効果のあるお薬です。

苦手な上司に対して、大きな不安を持ち続けたまま長期間過ごしてしまうと、上司に対する純粋な不安だけではなく、上司の前で震えるということについても不安を感じ、その不安で余計に自分を追い込んでしまって、余計に震えが治らない……というような悪循環を作り出します。

そこで、一時的にでも不安感をやわらげるお薬を使っていただき、「上司の前で震えない、大丈夫な自分」を自覚します。

すると、「あ、大丈夫だ」という自覚が生まれ、やがてお薬なしでも震えが来ないようにすることができるのです。

最後に、少しさきの実例でも述べましたが、こうした「上司が苦手で、手が震えます!」というような症状を持つ方は、完璧主義であったり、自分の失敗が許せないタイプであることがほとんどです。

自分の失敗が許せないだけに、他人からミスを指摘されると、緊張したり、「人に迷惑をかけてしまった……」と落ち込んでしまいます。

そして次に同じことにならないように神経を張り詰めさせてしまうのです。

あなた自身がどんなに気をつけても、重箱の隅をつつくやつはつつく。

これを自覚し、ご自分の完璧主義を少しずつでも緩めることが、手の震えを抑えることに役立っていきますので、ご参考になさってくださいね。

完璧主義から抜け出すためには一歩ずつ完璧ではない自分を認めるトレーニングが必要

完璧主義というのは真面目な方や責任感の強い方ほど陥りやすいともいえます。

完璧主義で生き辛さを感じる方は沢山いらっしゃいます。

また完璧主義は自分にも他人にも厳しくなってしまったりしてしまいます。

もう少し肩の力をゆるめたら?なんて言われたことがあるかもしれません。

…でも、なんかできないんですよね。

心のどこかに引っかかりみたいなのがあって、それがその主義のようなものを曲がらないようにしているんだと思います。

そこから抜け出すためには一歩ずつ完璧ではない自分を認めるトレーニングをする必要があります。

失敗してしまう自分、全部は上手く行かない自分を否定する心を修正していくのですね。

そして一歩ずつ自分の心と向き合ってみる必要があります。

詳しく知りたい方はぜひ下のリンクから情報を見ていただけたらなと思います。

手の震えが起きる原因の話はいかがでしたか。対人恐怖という心の問題を乗り越えるためのヒントを知りたい方はこちら

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