インナーチャイルドとアダルトチルドレンの関係性って?

インナーチャイルドとアダルトチルドレンはよく似ていると言われます。ですが、この二つは全く違うものなんです。今回はこの二つがどのように違うのか、アダルトチルドレンが抱える問題、そういったお話をさせていただきます。


こんにちは。心理カウンセラーの深海です。
MakeYouSmileマガジン!に投稿させていただきます。

「インナーチャイルド」と「アダルトチルドレン」……

どちらも難しい、また共通点のある類似した問題であるだけに、どこが違うの? と思われている方もたくさんいらっしゃることと思います。

そこで今回は、インナーチャイルドとアダルトチルドレンの2つはどこがどう違うのか、そして、どういった関係性をもっているのか、ということについて、お話しようと思います。

似ているようで違う

そう、インナーチャイルドとアダルトチルドレンには関係性があります。類似していはいますが、全く同じものというわけでは、ありません。

アダルトチルドレンの方は、ほぼ100%が、傷ついたインナーチャイルドを抱えています。しかし、自分の中に傷ついたインナーチャイルドがいるからといって、みんながアダルトチルドレンになるわけではないのです。

アダルトチルドレンの定義

アダルトチルドレンのひとつの定義は、アダルトチルドレンが「機能不全家族」と言われる、家族としての本来の役割を果たしていない家庭に育っている、ということです。

ここでいう、家族本来の役割とは?

それは、子どもを守り、いつくしみ、尊重し、育てるという、実に基本的な家庭の姿。

一見して簡単なようですが、アダルトチルドレンを産み出す家庭はこの基本を満たすことができません。

親自身がアダルトチルドレンであったり、或いは、アルコール依存症やギャンブル依存症などの何らかの依存症であったり、或いは、家庭内暴力、児童虐待があったりと、何らかの問題を抱えた家庭なのです。

アダルトチルドレンもうひとつの定義は、そのような家庭に育ったがために、さまざまな価値観の偏りや、社会不適合をひきおこしているという点です。

アダルトチルドレンの多くは、自己卑下に満ちた、非常に歪んだ認識力を持っています。

自分なんて何の価値もない。生きていても仕方ない。ということをはじめとして、不当に自分の価値を低く見積もってしまう傾向にある人が多いのです。

そして、こうした歪んだ認識能力が主な原因となり、アダルトチルドレンは非常に困難な社会生活を送ります。

自殺未遂、リストカットなどの自傷行為があったり、ボーダー、人格障害があったり、人と話ができない、外に出られない、共依存、パニック障害などを抱えることもあり、症状は多種多様。

それらの原因のひとつは、幼少期に満たされない家庭で育ったがための、インナーチャイルドの深い深い傷であると言うことができます。

アダルトチルドレンが引き起こす様々な問題

アダルトチルドレンには、このような例もあります。

彼女は20代前半の女性ですが、仕事もしておらず、学校に行っているわけでもありません。彼女は、幼少期から、母親の言うなりにコントロールされてきました。母親の言うことをきかなければ暴力を受け、母親の言うことをきけば愛されます。当然のこと、母親の言うことをきくように育ちましたが、学校へ行くと自分の欲求がわからず、人の考えもわからず、友達との関係が上手に築けずにいじめられるようになりました。やがてカッターで手首を切り、度々薬を大量に飲むように。病院に運ばれたことも一度や二度ではありません。二十歳に近くなると、自分ではない性格の人間が自分の中に住んでいることが認識されるようになりました。人格障害です。こうした問題は、インナーチャイルドを癒やせばよいといったものではなくなってしまっているのです。カウンセリングはもちろん、複合的なアプローチが必要になるでしょう。

彼ら、彼女らは、家庭の中の大人、多くは親からの理不尽な暴力や過剰な欲求といったものに、生きるために必死に耐え、答え、自分の欲求を押し殺したまま長い時間を過してきたために、自分で何を求めているのか、自分の欲求がいかなるものかがわからなくなってしまうのです。

一方で、インナーチャイルドに問題を抱えている場合は、社会生活に支障が出る、自傷行為に走る、自殺未遂を起こすなどの「大問題」にはあまり発展しないことがほとんどです。

彼らの育った家庭も、機能不全家族とは言えないような、ごく普通の家庭ですし、家庭ごとの差はあれど、それぞれがお子さんを、それなりに育てておられます。

ところが、お子さんごとの個性に合った愛し方をできていない場合には、やはりインナーチャイルドに大なり小なりの傷を抱えてしまうため、大人になってから自分に自信が持てない、恋人との関係が長続きしない、自分も人も傷つけるような言動をしてしまう……などといった、言ってみれば『小規模なアダルトチルドレン』のような心の問題を持つことがあるのです。

アダルトチルドレンには、育った家庭に根本的な機能不全があることが認められているケースですので、いちがいに、インナーチャイルドの傷つきがエスカレートしたものがアダルトチルドレンである、といったような定義はできません。

ですが、いずれの心の問題も、解決するためにはインナーチャイルドを癒やしてあげること、幼少時代に満たされることのなかった欲求を大人になってから満たし、その人の中に眠るワンダーチャイルドを目覚めさせ、本来あるべき自尊心を取り戻すことが重要なカギとなるのです。

インナーチャイルドとアダルトチルドレンの関連性についての話はいかがでしたか。人生を豊かにするためのヒントがいっぱいつまった話をもっと聞きたい方はこちら

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