心理学におけるインナーチャイルドとは?

心理学においてインナーチャイルドはどんな存在なのか、今回はそういった側面からお話をさせていただきます。インナーチャイルドが起こす心の問題は思っている以上に深刻なものもあったりします。


こんにちは。心理カウンセラーの深海です。
MakeYouSmileマガジン!に投稿させていただきます。

今回は、心理学において、「インナーチャイルド」というのがどのような存在なのか、ということについて少し詳しく解説したいと思います。

インナーチャイルドは、日本語に訳せば「内なる子ども」となります。つまり、自分の中に潜んだ子どものことを、インナーチャイルドと呼んでいるわけです。

一般的には、「インナーチャイルドを癒やす」などという使われ方をする言葉で、つまり「インナーチャイルド」とは基本的に、傷ついたものだと思われがちなのですが、実際には、それだけではありません。

インナーチャイルドとは、あなたの中にも存在している、子どもの部分、子どもの頃の自分の記憶。

つまり、それが傷ついた状態であることも、ありますし、既に癒やされていれば笑顔を見せてくれる場合もあるのです。

癒やされたインナーチャイルドというものは、自由で万能です。行動を制限されることなく、責められることも、その心配もなく、自分と他人への信頼にあふれています。自分の価値を自分で知り、優しくそして親切です。

このチャイルドの姿を、同じく心理学の側面から、ワンダーチャイルド、或いはマジカルチャイルドと呼びます。その名の通り、魔法のようになんでもできるチャイルドだというのです。

つまりは、ワンダーチャイルドもまた、インナーチャイルドのひとつの側面であり、インナーチャイルドというものが、ただ傷ついているだけの存在ではないことを指し示してくれます。

心の中に、ワンダーチャイルドを持っている人は、人生において強い! と言うことができると思います。

その人たちの人生は、「大丈夫!」という根拠のない、しかし確たる自信に裏打ちされており、失敗しても大丈夫、愛してもらえる、という基盤があるので、恐れず何にでも挑戦することができるのです。

愛されているという実感があるかないかの差

実際、「愛されている」ということは何にも代えがたい強みです。

どんな失敗をしてでも、罵倒されることなく、バカにされることなく、成果を問わず努力だけでも認めてもらえると知っていれば、人はどのような挑戦もできますし、どのような努力もすることでしょう。

しかし、何をやっても認めてもらえないのだ、愛してもらえないのだ……と感じ、あまつさえ、もしも失敗したらそこに待っているのは信頼の喪失や、破滅だと知っている人は、あえて失敗の可能性のあることに手を出そうとはしません。

しかし、それによって得られるのは安息ではなく、ふくらむ不安に過ぎません。

不安から解放してほしい、愛して欲しいというインナーチャイルドのメッセージから、大人になってアダルトチルドレンと呼ばれてしまう人や、自己肯定感が持てずに自己否定と自己卑下を繰り返し、社会に適応性を持てなくなってしまう人、ボーダーといわれる人格障害を持ってしまう人、自分には存在価値がない、自分なんていなくなってしまえばいいという考えからリストカットや、自傷を行う人……。

これ以外にも、ギャンブル依存、アルコール依存、児童虐待を受けて育った人がまた自分の子どもを虐待する連鎖など、人類社会の内包する実に色々な問題の原因となっている、傷ついたインナーチャイルド。

ですから、傷ついたインナーチャイルドを癒やしてあげることは、心理学における大きな課題のうちのひとつなのです。

日本人は真面目、だからこそ起こりやすい問題

そうはいっても、現実にはさまざまな規範と規律から成り立っているのが人類社会です。

特に厳格な倫理観や、整然とした教育、親への絶対服従などを歴史的背景に持つわが国日本では、インナーチャイルド問題、アダルトチルドレン問題は「より起こりやすい」と考えても良いでしょう。

昨今テレビなどで、外国人の方からみた、日本のよいところ、日本人のすばらしいところは「こんなところだ!」と主張する番組をよく目にするようになりました。

そこで頻繁に取り上げられるのは、割り込みのない整然とした行列。幼い頃からたたき込まれる、「前へならえ」の習慣などです。海外ではどうかというと、割り込みされないよう、何かに並ぶときは体と体を密着させてギュウギュウ詰めになるのだとか……。

日本人にとって、当たり前のことが、海外の方からみて「素晴らしい」と言われるのですから、世界的にみてこれは素晴らしいことで、ギュウギュウ詰めのほうが良いということはないわけです。

しかし同時に、動物として「静かに」「粛々と」は自然の姿とはいえず、もちろん理性でこれを抑制し「整然と」並んでいる。

日本人はそれが当たり前になるだけ、「我慢すること」が染みついている民族だとも言えます。

その日本で、生活していく力をつけるために、日本のお父さんお母さんは、子どもに「我慢しなさい」と普通に教えます。

それがエスカレートして、虐待にまで至ることも少なくないのが現実でしょう。

私たちはみずからが、傷ついたインナーチャイルドを抱える可能性が高いこと、それを自分のために、自分たちのために癒やす必要があるということをもっと自覚しなくてはならないのかもしれません。

傷を傷のまま、抱え続けることは、次の世代に不必要な傷を与える原因にもなるからです。

心理学において、インナーチャイルドがじつに多くの問題を引き起こしていること、いかにその癒やしが重要な課題であるかということをあらためて認識するとともに、多くの人が心理学を上手に利用し、インナーチャイルドの中のワンダーチャイルドを解放できるよう、願ってやみません。

心理学におけるインナーチャイルドの存在の話はいかがでしたか。自分の視野を広げ豊かな人生を送るための秘訣がつまった話を聞きたい方はこちら

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