インナーチャイルドって何?

インナーチャイルドという言葉はご存知でしょうか。いわゆるトラウマとも呼ばれる、子供の頃に体験した強烈な記憶などが当てはまります。なぜそういったものを抱えて、今の人生に影響が出てくるのか、今回はそういったお話をしていきます。


こんにちは。心理カウンセラーの深海です。
MakeYouSmileマガジン!に投稿させていただきます。

今回は、「インナーチャイルドって何?」
というご質問に、お答えしていきたいと思います。

インナーチャイルドとは、ごく簡単に言うと、「自分の中にいる、子どものままの自分」のことです。

ネバーランドではありませんので、人間は日を追うごとに成長し、やがて大人になりますが、大人になっても、自分の中には「子どものままの自分」が残されています。

この「子どものままの自分」のことを、心理学の用語で「インナーチャイルド」と呼ぶのです。

日本語訳では、「内なる子ども」と訳されることがほとんどです。

もっと具体的に言えば、インナーチャイルドとは、子どもの頃の自分の記憶である、と言い換えることもできます。

特に、「傷ついた記憶」のことをインナーチャイルドと称するのであり、広く「内なる子ども」と言われますが実際のところは、「内なる、傷ついた子ども」と言うのが正しいでしょう。

そういった記憶を持ってしまうきっかけ

たとえば、良く聞く話ですが、ある家庭に、お兄さんと弟がいますね。お兄さんは両親の信頼と愛情を受けて、勉強がよくできる。

弟さんのほうは、いつもお兄さんと比較され、デキがよくないと非難され、人格と個性とを尊重されない場合があります。

すると弟さんは幼い頃から深く傷つき、両親に認められたいと願いながらもそれが叶うことのないまま大人になります。

大人になった弟さんの心の中には、傷ついた幼い日々の記憶がしっかりと残されてしまい、両親のもとを離れて社会に出たとしても、自分はデキの悪い人間なんだ……社会から必要とされていないのだ……という思いが彼の行動を妨げることがあります。

これは、兄と弟に限らず、また性別を問わず、下の子のほうが勉強のできがよかった場合や、三人以上のきょうだいがいる場合など、さまざまなパターンで引き起こされている、よくある実例です。

もっとすると、この問題は、虐待や、いじめとも深く関わりを持っています。

つまり、保護者となるべき人から虐待を受けて育ったり、学校でいじめに遭い、長期間味方を得ずに適切に救出してもらえなかったような場合には、その人は深く傷ついたインナーチャイルドを抱えたまま、大人になります。

すると、その人は、人から信頼されていないと感じてしまったり、人となかなか打ち解けられないなど、スムーズな人間関係を築けない大人になる可能性が高くなります。

症状がエスカレートすると、社会生活に支障が出てアダルトチルドレンや、CPTSD(いじめや、虐待などが原因で心に抱えてしまう心的外傷)などといった心の問題を、長期間抱えることにもなるのです。

自分は〇〇でなければならない

ここで挙げた例は、非常に多い、しかもわかりやすいケースですが、一見して幸せな家庭に育った場合や、何の問題もない子ども時代に見える場合も、傷ついたインナーチャイルドを抱えて大人になることが多いです。

たとえば、最初に挙げた兄弟の例でみても、弟は兄と比較されて劣等感を持ち育つわけですが、一方で兄のほうは、両親から得ている信頼を失わないように、自分のわがままを抑制したり、良い成績を保とうとしたり、いわゆる「いい子」でいようと努力しながら大きくなるかもしれません。

これはきょうだいの「できがいいほう」に限らず、一人っ子であっても、どんな子でも抱える可能性のある問題です。

最終的に大人になったときには、自分をありのまま出すことができなかった子ども時代がインナーチャイルドの傷となり、やはり「ありのままの自分」に自信を持てないことで、人間関係などさまざまなところに問題が出てくることがあるります。

インナーチャイルドに対応する言葉として、「ワンダーチャイルド」という言葉があります。

ワンダーチャイルドは、言いたいことを言い、やりたいことをやり、そして何をしても最後は許されるという確信を持った、子どもの本来の姿をあらわす言葉です。

子ども時代をワンダーチャイルドとして、心を満たされて過ごした人は、大人になってからインナーチャイルドが人生の妨げとなることはほとんどないといって良いでしょう。

私たちは、傷ついてしまったワンダーチャイルドのことを、インナーチャイルドと呼んでいるのです。

しかし、子ども時代を、本当にワンダーチャイルドとして満たされて過ごすことのできる人が一体、どれだけいるでしょう?

目に見えないものですから難しいことですが、私は、インナーチャイルドを持たない人は一人もいないと考えています。

人間である以上、大なり小なり何らかの欲求は、しつけや教育によって抑制されて育つのですし、自分の意に沿わない、大人の気に入るような振る舞いをすることも、子どもにとっては快適に生き延びるための手段のひとつとして、当然の行為だからです。

ただ、インナーチャイルドが人生に悪影響を与える人と、そうでない人とがいるのもまた事実です。

その差はどこにあるのかといえば、大人になる過程でインナーチャイルドをきちんと癒やしながら育つことができたのか? 

自分の中のインナーチャイルドを、ありのままに受け入れてあげているか? 

もしくは、インナーチャイルドの傷が大きすぎるなどの理由で、それができていないのか……という点なのです。

インナーチャイルドを癒やせるかどうかは、人生に関わる大きな問題です。

インナーチャイルドについての話はいかがでしたか。自分にも何かそういう記憶があるかも…と思った方はこちらをチェック

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